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noririn☆

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September 9, 2005
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初めてお逢いしたのが8年前、
秋の風のような静けさと柔らかな陽射しが差し込んで
その光の帯を追えば、どこまでも続く真っ直ぐな光の道・・・
そんなまっすぐな方でした。
久しぶりにお逢いしたんですが、当時の印象のままでした。

その方のお仕事は能楽師

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彼にとって-仕事とは-
「気がついたら仕事でした。」
お仕事って何なのでしょうか。とお尋ねしたときの答えでした。

そして、その続きを下記のような言葉で語り始めたのでした。

物心ついた頃には自然にこの道に入っていた。
小学校1.2年生までは誰もみんなこんなことしてるのだと思っていた。
父・能楽師、母・井上流京舞の環境の中で、
親が引いたレール、親の期待に何の疑問もなく育ってきた。

言われるままに手伝いに出かけて
出勤料をいただいくという仕事としての仕組みを学んでいった。
高い志を持ったわけでもなく、選んだわけでもなかった。
日常の中にあるこの仕事はあまりにも当たり前だった。
そして、二十歳を過ぎた頃には実力に関わらず
家の子としてお声がかかり、、舞台が増え始めた。
しかし、お金を貰うということは厳しくなることでもあった。
この頃から実力という点を意識し始めた。
そして、色々な場面で親の影が常について回り、
窮屈な思いをすることが増えてきた頃でもあった。



窮屈な思いをしたと話す彼からは
苦労話を聞いているようには感じなかった。
そんなこともあったけれど、
それが頑張るための火種となって、
まるで炭が静かに、赤々と燃え続けるが如く、
今も彼の心の中を熱くしているように。

私は、彼の窮屈な思いがどんなものだったのか…。
それが彼にどんな意味があったのかを知りたいと思った。

彼の横顔は涼やかさを湛えたまま、変わらない。
それを支える思いは何であるのか?

京都と言う土地にあり、生まれ育った環境がある。
その中で、あるがままに、そのままに
優雅に淡々と生きておられる姿は美しく、
だからこそ、彼の舞う姿は人の心を打つのでしょうか…。

この続きはまた明日。






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Last updated  September 9, 2005 01:25:41 AM
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