「あなた達のやりたいことをやっていって欲しい」
私は口癖のように子ども達に言い続けてきた。

自分のやりたいことを見つける作業は簡単なことではない場合もあるが
それでも自分に向き合い、自分が本気になれること。
自分が楽しめること。
そこに困難なことや苦しいときがあったとしても、
自分のやりたいことのために必死になれることを見つけて欲しい…
自分の人生を自分で創造して欲しいから…と。

「何故、ママはいつもそう言うの？」
「ママは私たちが幼い頃から、自分を諦めないでと言ってきたよね。
だから、自分のやりたいことをやる！てのが私たちの基本姿勢なのに」と
下の娘が聞いてきた。
その問いかけに私は色々と想いをめぐらせて見た。

何かをしようとするとき、
お金がかかることが多いけど、莫大な金額でなければ
足りない分、働けば何とかなると思う。
能力が足りなければ、その分学べばいいと思う。
学歴が足りなければ、得るための方法を探ればいいと思う。

けれど、過ぎ去った月日は取り戻せない。
年齢的に間に合わない…と言うことのないようにと思う。
「少しでも早くに自分を生きることに
意識を持って欲しいと思っているから
あなたたちに伝えたいと思うの。」と私は言った。

私自身が若かった頃に「無理だわ…」とすら意識に上らせなかったこと。
可能性を探ってみようとすら思わなかったこと。
今日までの年月の中で振り返ればそんなことも多々あったと感じている。
その理由は、母が厳しかったから？
父が忙しい人だったから？
おばあちゃんがいたから？

いいえ、自分の人生は自分が創造するなんて知らなかったから。
そんなこと思ってもいなかったから。
だから、自分が知る範囲で選択し、その道を来た。


けれど、沢山の出逢いがあり、色々な人生を見てくる中で
そうか…そんな生き方もあるんだ。。とか
そんなことが出来るんだ…とか、
へぇ～、もっと早くに知っていれば…
なんて思ったこともあったのは事実。


だからこそ、先に生まれた者の務めとして
道標を記したいと思ったんだわ…と感じた。
そして、「あなたのやりたいことをやっていいんだよ」と
言って欲しかったのは私なんだと知った。

そのための方法は沢山あり、
どれを選択してもあなたが楽しめること
イキイキとできることが大切なんだよって
言って欲しかったんだわ。。

それに気づいたからと言って、可哀想な私がそこにいた。。とは感じない。
今の年齢で、今の私が気づく必要があったこと。

そう、だから私は今の仕事をしているんだわ。
ほっほ…、成る程ね。
私は無意識のうちに満たしたい自分を知り、
それを仕事にし、それを子ども達にも伝えようとしていたことに気づいた。


いくつになっても、どんなカタチであっても
自分のやりたいことをやろうとするエネルギーは枯れないと思う。
自分が生きている限り、欲している・望んでいると信じる限り。