テーマ:夢をカタチにするために!(72)
カテゴリ:今日の想い
この春から社会人になる娘の配属先が決まった。
東京…。 娘にとっては望んでいた場所。 なので、「おめでとう~」なのだが… 初めて娘を手元から手放す母としては寂しさや心配や 諸々の感情が湧き上がってくる。 もちろん、その感情の中には娘の第一歩が 希望に満ち溢れたものであることを願う想いもある。 思えば、24歳でママと呼ばれてから、手探りの子育てだった。 冬のある日、微熱があるのに遊びに連れ出して高熱を出させてしまったこと 予防接種をしたのにお風呂に入れしまったこと 幼稚園の入学式や発表会の日の満面の笑顔。 歯の矯正がつらくてメソメソしていた泣き顔。 小学校の先生の誤解からの心ない言葉に傷ついて帰ってきたあの日。 中学受験が終わった日に呟いた言葉。 希望の中学へ入学が決まったときのはしゃぎよう。 高校のクラブからの海外遠征 行きたい学部に入れた大学 真っ黒になって、選抜チームにも選ばれた体育会での活動。 大学最後の一年をクラブ活動以外のことに費やしたいと退部して 学生生活を満喫したこの一年。 どのときも、どれも、私たちに相談してきた娘。 親として、母として、ひとりの人間として立ち向かわざる得なかった。 そう、娘によって、私は親になっていった。 「ママ~」と思い切りの勢いで何の躊躇もなく私の胸に飛び込んできた頃 あの味噌っ歯の笑顔が懐かしい。 娘は私のことを理不尽な母という。 泣き虫の母だという。 イタイところに塩をすり込んでくる母だという。 そうかもしれない。いや、そうだと思う。 決して優しい母ではないもんね。 娘がツライ思いをしているとき 「かわいそうな自分に酔ってる場合じゃないでしょ。 そんなところで止まっていたいのなら、一生そうしてなさい!」 と言ったことも数知れず。 何度も、何度も、大粒の涙を見てきた。 自分の力で生きていける人になって欲しい。 自分の意思で人生を切り開く人になって欲しい。 たくさんの人に出逢い、自分の道を自分で選択して欲しい。 そんな思いで厳しくもし、楽しいことも、面白いことも一緒にしてきた。 その娘が傍を離れる日が来た。 あれも、これもまだまだ教えていない…と言い出したらキリがないね。 今の娘には離れることが必要な時期なのよってことだと思う。 親の口から、あれこれと教えることよりも、 社会に出て人様から教えていただくことが必要な時期なのでしょう。 「がんばれ、がんばれ」と心の中で呟く。 今までの21年間の人生であの子が望んだものはちゃんと手に入れた来た。 だから、これからも自分の望むことに努力するあの子がいる限り大丈夫。 そう言って、私の中にある不安や心配を打ち消そうとしています。 みんな揃って過ごせる日は残り少ない。 けど、相変わらずの日々を送っている娘。 あ~卒業旅行だ、関わっている学生団体の合宿だ、内定者合宿だと ちぃーとも、いないんだから。 それもあんたらしいよ。 私もやっぱり優しいママにはならないよ。 だって、気持ち悪いって言うだろうし。 ただね、食が細いんだからご飯はちゃんと意識して食べなさい。 すぐにお腹がイタイって言い出すんだから、無茶なことはしなさんな。 どんなことも、どんなときも一人で我慢しなくていいからね。 あなたの笑顔は確かにイイけどね、誰にでもいい顔しないのよ。 あぁ~、「わかってるって!」と言われそうだわ。 また、母として親として、成長させてもらうときだね・・・。 だから、泣かないからねッ。(多分…でもムリかなぁ…) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 6, 2006 02:04:15 AM
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