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noririn☆

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March 8, 2006
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カテゴリ:今日の想い
愛のほころびは

愛で繕う

ほかなくて


(サンケイ新聞 朝の詩より)






ある朝、2年前にご主人を亡くした叔母からはがきが届いた。
そこに書かれていた言葉がこれだった。

叔母夫婦は子どもがなく、ご主人が亡くなってから、
一人で生きることを受け入れきれずに過ごしていた人だった。


淋しくて、哀しくて、辛くて・・・
先に逝ったご主人の墓前で恨み言を言うことさえ度々だった。
うつ症状で入退院を繰り返した時期もあった。


叔母は幼い頃の私の憧れで、それは美しい人だった。
その叔母にただただ、元の笑顔を取り戻して欲しいと願っていた。


黒い服ばかり着ている叔母にオレンジのストールを贈ったこともある。
心が落ち着くCDを贈ったこともある。
折に触れて、電話で話した。
けれども、そのときは大きな変化はなかった。



このはがきを受け取ったとき、叔母の笑顔が添えられている気がした。
お礼の電話を入れたら・・・

ただ、今生きていることを大切にしようと思ったそう。
そう思えたことに感謝している。
そう思えたことが嬉しい。
感謝して生きることにこの年になってやっと気づいたんだわ。
叔母はそう言った。





私は電話を切った後も何度もはがきを読み直していた。
愛で繕うほかなくて・・
叔母のご主人への愛の深さを知るとともに
愛の炎を再び灯し始めたことにこころを熱くしていた。







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Last updated  March 9, 2006 01:00:03 AM
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