何が起こっているんだろうか？

不安？
いや、不安と言えば、何もかもが不安要素と言えるだろうし
何とかなると言えば、何もかも何とかできそうだとも思う。


自信喪失？
自信がないのかと言えば、自分に起こることは自分でしか
解決できないことを知っている。
自分を信じる思いは強く感じる。
自信があるのかといえば、何が起こっているのか？
それがわからないと言うことに戸惑っている。


何かショックな出来事があった訳でもなく、
憂鬱になることに気づいたと言う訳でもなく、
ただ、私の中で何かが変わろうとしている気がする。


わかった風なこと言ってるんじゃないよと声がする。
知った気になっているんじゃないよと声がする。
まだまだ、狭い中でしか生きていないよと声がする。


そう…私は何もわかっちゃいない。
私は何も知っちゃいない。
山の上の古城のような、狭い中で生きているだけ。
そこから見ている世界を語っているだけ。


あぁ…なんて薄っぺらいんだろう。
驕り、高ぶり、見栄、虚栄、そんな衣を身にまとい
知った風な顔して、わかってるような態度で
当たり前のように過ごしている。



誰も気づいていない？
いや、誰もが気づいている。
そう…それはまるで裸の王様。


難しい本を読めば、それでわかったこと？
専門的な知識を得れば、それでできること？
世の道理を語れば、それが自分の考えだと？


違う…違う…違う…違う…違う…違う…違う…違う…


知っていること、気づいていること、思っていること
考えていること…それは自分のすべてではない。
見たくない自分、知りたくない自分、気づきたくない自分
認めたくない自分、そんな部分が大半を占めている。


私はいま、本当の意味で、否応なく、自分を突きつけられている。
古い鉄城門をギシギシと開けるときのきしみのような感覚がある。
城壁に守られた狭い中で生きていることに気づけと。
世の中はとてつもなく広いと。
知らないこと、わからないこと、できないこと
そんなことの連続なのだからと。


まだ、答えも、感触もつかめない。
けれど、ここにとどまっているときだとも思えない。
何をどうするのか？
わからないままに、周囲の状況は刻々と変化している。
それも乗らざる得ないようなカタチで。


乗って、流されるままに乗って、必死でつかむのは何か？
そこに何かがあるのかもしれない。