ミラノからローマに向かうユーロスターの
車窓から眺める風景

初めての場所、初めて見る風景・・・
なのに、何故か懐かしい気がする。


あの夏の日の風景を思い出すから？
それとも、別のどこかで見たことがある？


心が和む。肩の力が抜ける。頬が弛む。

青い空、白い雲、風に揺れる木々・・・
どこまでも、どこまでも、続く田畑
眩しい日差し、草の匂い、木陰に腰を下ろして・・・。


特別にすごくもなくて、素晴らしくもなくて。
ただ、普通に、極々普通にある光景・・・。

ただただ、懐かしい気持ちにからだごと浸れる場所
そこに、自分のルーツがあると思う。


特別じゃなくて、特殊でもなくて、
素晴らしくもなくて、素敵でもなく・・・
極々普通の中で、見上げれば優しい笑顔。
そこに自分がいる安心感がたまらなく嬉しい。

読んでくださってありがとう