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noririn☆

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August 17, 2006
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カテゴリ:今日の想い

『実るほど頭をたれる稲穂かな』

青々とした稲が真夏の太陽の下、すくすくと
伸びているのを眺めながら、思い出した言葉。

『青い』って若いことをさす言葉ですよね。
稲も青いうちは太陽に挑戦するかのごとくドンドンと伸びる。
そして、実がつき、膨らみはじめ、
段々と黄金色に変化するにつれ、頭をたれはじめてくる。


『実るほど』とは、
仕事やキャリアや事業が実るほどの意味と
年齢の意味と、どちらも言えると思う。
どちらであっても、両方であっても、
実るほど、頭をたれる・・・・は、
できそうでできていないことが多いなぁと思う。


ふと、10年ほど前の暑い夏の日のことを思い出した。
父が亡くなり、農業をお願いしていた方も亡くなり、
田畑の管理に困り果てた私たちは、若気の至りか勢いか
自分たちで米作りをしようと思ったのだった。

自分たちで!とは言っても、ド素人ゆえ、経験豊富な近所の方々に
アドバイスいただき、手も貸していただいての農作業だった。


冬のアラ起こしはまだイイ、春のもみ蒔きもイイとしよう。
だけど、そのあとの代かきが大問題!
(田んぼに水を入れ、トラクター等で起こし、泥状にし、均すこと)

田全体を平均にかかないと、固いところ、やわらかいところができちゃう。
日が暮れて、カラスがカーカー鳴き始めても帰れない。。
泥状の田んぼは、かき混ぜすぎてドテドテになっているのに
均一になっていない・・・泣き出したくなるような気持ち・・
お互いの泥だらけの顔を見たら、笑い合うしかなかったあの日。

そして、稲が育つ夏。
私たちが植えた田んぼは稲の高さが不均等だった。
そう、まるで甲子園球場での観客のウェーブのように・・・
うちの田んぼの傍を通る度に恥ずかしくて、恥ずかしくて。
早く実って、稲刈りの季節が来ることを祈ったものだった。


結局、それも2年ほどやったけれど、本業が多忙になったことと
管理してくださる方が見つかったので全部お願いしちゃいました。

その管理してくださる方の言葉が今も心に残っている。
60歳を過ぎておられたその方は
「経験もないのにようやらはった・・」と労ってくださった。


そして、「米作りは、私らでも難しい。
なんせ一年に一度ずつしか経験せんからなぁ。
農業ではベテランと言う域かもしれんが、
米作りはまだ40回しか経験してない
モノ作りで、40回程度じゃ素人に毛が生えた程度やろ
米は手をかけ、心を込めて作れば、ソレが伝わる気がするなぁ」
と言いながら、ハハハーーと笑っておられた。


『実るほど頭をたれる稲穂かな』

米作りを知ってからは、より深い意味を感じている。
















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Last updated  August 17, 2006 01:58:58 PM
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