テーマ:自分を生きる(357)
カテゴリ:夫婦の愛のカタチ
仕事の話が終わり帰り支度をされているときに
「ちょっとお聞きしていいですか?」と彼が切り出した。 その人はクライアント企業の担当部長で、仕事の打ち合わせで お越しになっていたのだった。 聞けば、奥さんが第二子を妊娠中で現在8ヶ月、 お子さんは小学生になるお嬢ちゃんがおられると言う。 そのお子さんが、最近吃音が気になるのだとおっしゃる。 慌てて喋らなくていいよと言うんだけど…と。 妊娠中の奥さんも精神的に波があり、 それも妊娠中だからだろうと思うものの少し気にかかる。 ただ、いずれも大きな問題ではないだろうとは思っているが…。 概略はこんなところだった。 色々お話は聞いてみると、 どうも奥さんと十分コミュニケーションが取れていない様子だった。 奥さんが何をあたなに言いたくてそう言ってるのか? 何を伝えたいのでしょう? 何をわかって欲しいのでしょう? そんな質問もしつつ、彼の奥さんへの意識を訊ねたら、 彼は「あぁ・・・わたしはほとんど彼女の言うことを聞こうとしていませんでした。」 「ふんふん、それでいいんじゃない」と何に対しても同じ答え、相槌。 これじゃ彼女は不満にも感じますよねとおっしゃった。 ナルホド…。 もう独りで答えを出されているので、後はそれをどうするかだけ。 そして、1ヵ月後 とびきりの明るい笑顔で いやー子どもの吃音はほとんどなくなりましたし、 妻も優しくなりました。 妻が言うんですよ。 「あなた何か悪さしてるんじゃないのぉ~」って。 どうして?と聞いたら 「こんなに話を聞いてくれるのは新婚時代以来だから」って」 そんなことまったく意識もしてなかったし、気づいてもなかったんです。 あのまま放って置いたらタイヘンなことになっていたかもしれないですよ。 最後の言葉は真剣な眼差しだった。 お互いの立場でその務めを果たせばいいのではないと思う。 生身のこころ、生身の身体、 労わりあわないと、暖めあわないと心が寒い、身体が冷たい。 暖めるのは、まず私から。 労わりの言葉は、まず私から。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 16, 2008 11:05:39 AM
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