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noririn☆

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November 16, 2008
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95歳になる祖母がいる。

祖母には5人の息子や娘たちがいたが、
長男であるわたしの父を14年前に見送ることになった。

そして、それ前後して、娘二人の連れ合いも見送った。

相次いで見送らなければならなかった祖母は

「生きるということは、長く生きるということは
哀しいことやな・・・」

そう言った小さな背中が痛々しかった。

 

それから14年経った。

年々弱っていくけれど、自分の名を忘れることもなく
娘や孫やひ孫の名前もしっかりと覚えている様子は
あっぱれ。

その祖母がちょっとした拍子に骨折したのが一昨日のこと。
お世話になっている介護施設から病院へと
移動することになった。

ギブスを巻いて2ヶ月ほどかかるらしい。

 

寝たきりで、骨折の痛みに耐えかねて、
「いたい、痛い」と泣き出さんばかりの祖母。

だけど、わたしが「おばぁちゃん、帰るね。また来るね」と
声をかけると「おおきに。おおきに。気をつけて帰りや・・」と
昔々からかわらぬお婆ちゃんの対応をしてくれる。

 

ベットに横たわっているのに。

自分で起きることすら出来ないのに。

それでも、気にかけてくれる。

 

その言葉に、その姿にわたしはとても優しくなれている。

同室の方に対しても、看護師さんに対しても、

胸の辺りがやわらかいままに優しく声をかけられている。

 

これは祖母のおかげだと感じる。
祖母がわたしにそれをさせてくれているのだと。

 

それはとてもありがたいことであり、私の感覚としては

とてもうれしいことって感じがしている。

 

 






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Last updated  November 17, 2008 06:20:16 PM
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