身体の知性
私たちの身体は、頭(マインド)ほどは事細かく条件づけられてはいないので身体は自己管理の外にあるかのよう。
頭(マインド)は、あーすればこうなる、こーすればあーなる、となるとこうで、あーでと永遠に続くかと思うくらいに思考し、それに感情までも伴走させてしまうことすらある。
すると、自己イメージの世界に溺れる。
その点から言うと、身体はまだまだ未知の世界であり、身体はまだ自然の一部のままにある。右足を踏み出そうと思わなくても右足が出る。
次は左だという前に左が出ている。そして交互に重心を移動させてうまく歩いているのだから大したもの。これは無意識のなせる技とも言えるし、からだの持つ知性とも言える。
何故からだの知性と言えるのか。
段々と上手になっていくし、慣れると応用が利くし、学習するし。ソノ上に脳の指令には基本的には背かずに従ってくれるし、言葉は直接的には持たないから文句も言わないし。
忙しくてお昼を食べてなくても文句も言わずに働いてくれる。十分休養をとっていなくても動いてくれる。
この身体の存在をあまりに当たり前に見ぎてはいないか?と、常々感じている。
例えば、緊張しているときなどは深呼吸を何度かすることで随分と落ち着くってことがわかっている。なのに、それは当たり前に扱ってしまい、それ以上の注目をしない。呼吸からどんな可能性があるか?計り知れない未知への可能性を秘めているかもしれないのに。
身体の知性を活用しようとするとき、脱力、呼吸、瞑想、これはキーワードになると思う。
そして、ビジネスの場面でこれらが出来ている人ってどのくらいいるんだろ?
気づいたときがチャンスでは?