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わたしは祖母に育てられた。
96歳までしっかりとしたまま、皆に愛されて大往生で天国に旅立ったのが4年前。 おばあちゃん子だったわたしは祖母が喜ぶことをサプライズでよくした。 目を細めてとても喜んでくれたので、ついついまた何かサプライズを考えるようになった。 そんなとき祖母は「もう何も返すことができないから、死んでから返すわ」とよく言っていた。 わたしは「おばあちゃん、そんなんええよ。第一死んでからなんて返せへんし。」といつも笑って返事していた。 庭につつじが咲いて、「あぁ…今年もこうして綺麗に咲いてくれてありがたいなぁ」と思った矢先にそんな祖母の笑顔とともにその言葉を思い出した。 そして、思い出した瞬間に涙があふれてきた。 そうね。 こうして、家族7人みんな揃って無事に毎日を暮せていること こうして花が咲いただけでこんなにもありがたいと思えること 何でもないことをこんなに有り難いと思えるのは、おばあちゃんが見守っていてくれるおかげなのだろうと思った。 返してくれてた。 「そんなんいらんよ」と言ったのに。 ありがたい祖母の愛にまた触れた瞬間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 1, 2014 10:00:27 AM
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