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テーマ:花屋さんのささやき(361)
カテゴリ:はな
今日、お店で二人もお客さんを泣かれてしまった・・・ 小学校4年位のお姉ちゃんと、 同じく3年生位の男の子の姉弟が、 花桃の束をそれぞれ1つづつ持って、レジにやってきた。 ままさんが後ろに居たので、 「それぞれでお包みしましょうか?」 と伺ったら、一緒でとの事だったので、 2束を1つの包装紙でお包みしました。 お姉ちゃんが花を受け取って、 その代わりに弟くんがお金をままさんから渡されて、 支払いを弟君がしていました。 姉弟、荷物持ったり、お金払ったり、やりたがりみたいだったの。 お会計が済んだ頃、 幼稚園の年長さん位の妹がぱぱさんと連れ立ってきて、 花屋の店先で合流。 すると、 妹ちゃんが、大粒の涙。 花をお姉ちゃんが持っていて、 お金をお兄ちゃんが払って、 しかも、花は「桃」。 きっと「お雛様に飾ろうね」って話していて、 それを知っていて、 「あたしの!」って気持ちが大きかったんだろうな。 店先で号泣・・・ お姉ちゃんが桃を持たせてくれたものの、 溢れた涙と感情はこらえられず、 激しく泣きじゃくっていました。 あぁ~・・・ うちはあんまりこうゆう涙ってなく育ってしまったので、 めんどくせーなー、うるせーなーと思う反面、 ちょっと羨ましいんだなぁ、こうゆう光景。 育児のうまみ成分出してる子供って、 なんだか羨ましい。。。 その後しばらくしてみえたお客様。 おばさんが、 スプレーカーネーションと、 ストックと、すかし百合をお買い上げ。 「形、整えて」とのご希望だったので、 花合わせをして、包装紙にお包みする時に、 ピンクの包装紙で包もうと思い、出した時に一応、 「包装紙は、グレー(仏用)とピンク(お祝い・一般用)とございますけど、 どちらになさいますか?」と伺いました。 そしたら、 「お墓用なので、グレーで・・・ でもあれかしら、これじゃぁあんまりお墓って感じしない?」 といわれるので、 「いえいえ、菊を嫌うお客様もいらっしゃいますから、 これはお気持ちなので、大丈夫ですよ」と私。 客「でも、カーネーション、紅いのじゃなくて、全部白にした方がいいかしら・・・」 私「亡くなられてどの位ですか?」 客「もう何年も前ですから・・・お花が好きだった姉なので・・・」 私「私たちは、49日までは白いお花メインでと教育されていますが、 年数経ってらっしゃるなら、 ましてやお花のお好きな方だったのなら、 華やかなのも、いいと思いますよ」 客「えぇ、本当に花が・・・うぅ・・・好きで・・・」 と、突然泣き出したの、このお客さん。 おいおい、あたしが泣かしたんかい・・・? いや、別に悪くないぞ、あたし。 客「ごめんなさいね・・・じゃぁ、このままでいいです。ありがとう。うぅ・・・」 そう言って、泣きながらお買い上げになり、 帰っていきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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