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COCO的国際結婚生活

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Jul 22, 2006
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カテゴリ:お出掛け・旅行話

カルヴィンがプレゼントしてくれた母との温泉旅行。

思っていた以上に良かった。



母と一緒に電車に乗ったのは何年ぶりだろう?



わりと仲のいい親子だけれど、

母は、60歳を過ぎたころからすっかり

出不精になってしまい、

一緒に旅行するなんてことは長い間なかった。



当日の朝は、ゆっくりお昼近くに家を出た。


少し前から腰を痛めている母は、

特に観光などしたくないらしい。。。。



海沿いの旅館に着いたあとは、ゆっくり温泉に浸かって、

綺麗な景色を見ながらのんびりと過ごした。



お部屋もカルヴィンが、角部屋のいいお部屋を予約してくれていたので、

部屋に付いている露天風呂からも海が見える。








昼間は二人でのんびり海を眺め、夜は星空を見ながら入った。



私の子供の頃の話、父のこと、母の若い頃の話、アメリカでの生活、

ありとあらゆることを話した。



そんなことをしていると、お夕飯が運ばれてきた。

カニづくしのコース。








カニが大好きな母を思ってのカルヴィンの厚意だ。

ありがたいと思う。



実は私はこのお料理のことを知っていたのだけれど、

母には内緒にしていたので、びっくりすると同時にとても喜んでいた。




さて、カルヴィンが

「お母さんが欲しいものは何でも買ってあげなさい」

と言ってくれていたので、お食事をしながら母に聞いてみる。



「お母さん、カルヴィンがお母さんの好きなものを何でも買ってあげるって。

何が欲しい? バックでもお洋服でも何でもいいわよ」



「あら、そんないいわよ。 別に今欲しいものも特に無いし、

こんな素敵な旅行をプレゼントしてくれただけで、もう充分よ。」



「まあ、そんなこと言わずに、遠慮なく何か買ってもらったら?

彼にしてみたら、自分のせいで私がお母さんの側にいられないっていう

罪悪感があるのよ。いつもお母さんに申し訳ないって言ってるしね。」




「何言ってるのよ。彼のせいなんかじゃないでしょ。

あなたが選んだ道じゃない。

それにあなたは例え独身でも私の側にじっといるような子じゃないでしょ?」




「ははは!! そうね。 まあ、でもさ、いいじゃない。

何か気持ちだけさせてよ。 私もそうしたいし。。。。」




「そう? ん~。。。。 じゃあね~・・・」

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「あっ!! 50~55インチの

プラズマTV買ってくれる?  

この前安く売ってたから。」







(@◇@;) エエエッッ???






『あっあの。。。。 おっお母さん。。。。

そりゃ、なんでも好きなものを買ってあげるとは言ったけれど、

そういう時って普通、2~3万以内のものにするでしょ。

それをあなた、じゅっ10倍以上ってのは、どうなのよ???


しかも、初めは「この旅行だけで充分」とか何とか言ってたんじゃないの???

それに、それってリビングに置くテレビだし、

それはお兄ちゃんが買うべきものなんじゃ・・・・』



以上は、全て心の声。 とても恐ろしくて声に出しては言えない。。。。



しかし、この考えが顔に出ていたのだろう。。。

ムッとした顔で母が言った。



「何よ。何でもいいって言ったじゃない」


「うっうん、でもテレビねえ・・・・ しかも50インチのプラズマって・・・」


「だって、それが今一番欲しいものなんだも~ん♪」



「も~ん♪」 って、お母さん、そんな可愛い子ぶったって。。。。。



まあ、でもね、兄たちは10年以上母と同居し、

面倒をみてくれている。

気の強い母と同居することは、大変なことだろう。

特に義姉にはいつも感謝しており、

私は時々、お金や何か珍しい食べ物があったら、義姉宛てに送っている。

帰省する時のお土産も、義姉にだけはブランドの

バックやアクセサリーなどを買っていく。



これは私が独身のときからしていたこと。

こんな物品だけで、とても足りるとは思っていないけれど、

今私にできる精一杯の気持ち。



今回もコーチのバッグと少々のお金をお渡ししたのだけれど、

テレビが必要なのであれば、たまにはそれくらいのことをしても

いいのかなと言う気持ちになった。



でもこれを全額カルヴィンに払わせるわけにはいかない。



彼に言ったら、きっと 「いいよ」 と2つ返事が

返ってくることはわかっているけれど、

それでは私の気がすまない。



私にも独身時代に貯めたお金もあるし、

今もらっているお給料の貯金もある。

こんな時にそれを使わないとね。



カルヴィンにテレビのことを話したら、案の定

「大丈夫だよ。買ってあげて。カードで支払えばいいから」

と言ってくれたけれど、

後で私の貯金からちゃんと半分は返すつもり。



ということで、旅行から帰った翌日、テレビを買いに行った。



商品が家に配達されて来た時、お義姉さんが飛び上がって喜んでくれた。

その姿を見ただけで、私はもう大満足。



兄は「おお!!すげえなあ。」 と言っただけだった。

でも照れ屋の兄が感謝していることは、ちゃんと分かっている。



実際、カルヴィンには御礼の電話があったらしい。

お兄ちゃん、私にももっと素直になれば可愛いのに。。。。(笑)



ということで、母からのリクエストは、プラズマTVだった。

「何もいらない」と言った後のこのリクエスト。



お母さん、私はあなたのこの、人とは違った感覚が大好きです♪(笑)



大きなテレビを嬉しそうに見ている母。



そんな母を見ながら、もうすぐアメリカへ

帰らなければならない思いが、私の胸を締めつけた。




さて、話を旅行に戻して。。。。



夕飯の後は、テレビを見ながらゆっくり過ごす。

母は10時半過ぎには寝てしまったけれど、

私はもう一度露天風呂に入る。

アメリカで私の帰りを待っている 

優しい夫のことを思いながら、

ゆったりと温泉に浸かっていた。



翌朝もゆっくりと過ごし、お昼近くになって旅館を後にした。

そのまま特に何の観光もせずに帰ってきたけれど、

今までになく、母とのんびり過ごすことができた。



話が尽きてしまうほど沢山話したし、

お料理も美味しかったし、母の背中を流すこともできた。



中学のときの、思い出深い出雲への旅。


今回も素敵な旅となった。



カルヴィン、ありがとう。



あなたのお陰で、いい思い出ができました。

母もとても喜んでいました。



あなたの気持ちが嬉しいと、目に涙を浮べて御礼を言っていましたよ。

あなたのような思いやり深い義息子を持って幸せだと言っていました。

私も同じように幸せな気持ちで一杯です。



これからはもっと素直になるね。

プンプン怒らないようにするね。(できるかな??笑)



あなたが作ってくれた私と母の思い出。

年をとった母、そしてその娘である私にとっては、

あなたが考える以上に意味のあるものでした。



本当にありがとう。



そしてあなたが買ってくれたテレビ。

家族全員が喜んでいましたよ。

本当に本当に感謝の気持ちで一杯です。



今度は二人で来ようね。 

みんなあなたがいないことをとても寂しがっていました。



あなたがくれたこの思い出、一生忘れません。


最後にもう一度。。。。。



ありがとう。。。。





母との旅行はこうやって、静かにそして楽しく幕を降ろした。



  いつもありがとうございます♪
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Last updated  Jul 23, 2006 02:19:02 PM
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