夫は婿入り?婿養子?
私は3人姉妹の真ん中で、実家では父が代々続く事業を営んでおります。後を引き継ぐ息子もいないので、ゆくゆくは父の代で店を閉めることになるでしょう。店を守るための婿養子が必要だとか、そのような気配を親から感じることなく育ったのですがもしかしたら3人姉妹の誰かが婿養子をとるのかなとか思ったことが無かったわけではありません。現在私は結婚し、嫁入りを果たし済み。結婚するにあたり「婿養子でもいいよー家は男兄弟多いし」なんて発言も夫側から出たりもしましたが。ところで婿養子とは、夫となる人が妻方の父母の子供として「養子」となることだと思ってました。それだと嫁と夫は兄弟になるんじゃないの?昔から気になっていた「妻の家に婿入りする息子さん」…俗にいう”婿養子”について調べてみた。 「むこ養子」というのは、旧民法施行当時の「婿養子縁組婚姻届・婿養子縁組届」からきていると思います。これは「家制度」に由来しているものであったので、(約)50年前に廃止されています。 いまは「むこ養子」という届出も「家制度」もありません。結婚届で妻の氏を選択したとしても、それは、養子になったことではありません。婚姻届には、そのような効果はないのです。 そう、息子さんの婿入りがすなわち”婿養子”じゃなかったのです。勘違いしている人がたくさんいそうなので知っているとプチ知識人ぶれそうです。じゃあ「養子」とはなんぞ… 養子縁組とは「相互に血縁関係のない者、または血縁的に親子関係にあっても、嫡出子親子関係のない者のあいだに、法律上嫡出子親子関係と同一の身分関係を成立させるもの」です。*嫡出子とは婚姻中の父母とのあいだに生まれた子どものことをいいます。養子縁組によって成立した親子の親を養親(ようしん)、子を養子(ようし)といいます。では、養子と養子の実親との関係はどうなってしまうのでしょうか。「養親が親になるのだから,実親との親子関係は消滅するのでは?」と感じる人も多いでしょう。しかし、実の親との親子関係は消滅しません。したがって実の親との相続権、相互の扶養義務もそのままです。養子縁組とは、養親にとっては子が増えること、養子にとっては親が増えること、と考えていただくと分かりやすいでしょう。 …解ってるつもりの 知ったかぶりで知らず知らずに思い違いをしていることが多いことにビックリしました。