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2007年10月22日
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カテゴリ:本棚 文章
9月末から授業が再開されまして、待ち時間や移動時間でちまちまと。
気づけば結構読んでいました。しかもどれもとても面白かったんですピンクハート

伊坂幸太郎 『陽気なギャングが地球を回す』

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。
せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか
同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!
奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。
映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。


本人たちは至って真面目なのに傍からすればどうにもずれている会話が絶妙です。
スムーズに、なにかの芝居の一部のように「強盗」を意識させずに強盗していく姿も爽快。
このあたりだけでもとっても私の好みです。

「本日はお忙しいところまことに申し訳ありません。
 紹介が遅れましたが、私たちは銀行強盗です。
 四分の時間を私たちにいただきたいのです。二百四十秒です。
 人生の中の二百四十秒は貴重ではありますが、取り戻せないほどのものでもありません。」

ぺらぺらぺらぺら
文庫版83ページの「演説の達人」の台詞です。
この後、記録に関して作業が終わって撤退するまでの4分間ひたすらしゃべって、
観客(お客&銀行員)を引き込んでおくのが彼の役割なので、それはそれはしゃべります。
ああ、こんな強盗さんになら会っても悪くはないかもしれません。

  続編のも買っちゃいました^^


天童荒太『包帯クラブ』
持っているのはこの表紙のじゃなくてこっちのです。
このシンプルな表紙のほうが読んだイメージに合っている気がするんだけどなぁ。。

多くの人が日々生きていく中で癒えない傷を抱えている。
そんな彼らの心が少しでも軽くなるようにと願いを込めて結成されたあるクラブ。
そのクラブを通して感受性豊かなティーンエイジャー達は仲間と共に喜び、哀しみ、傷つき、
多くの事を知り、学んでいく……。日常を生きる中で確かに存在する"傷"にどう対処するか、
繊細でありがならも、あたたかく、そして力強く描かれる、希望と再生の物語。


ふとしたことから、傷ついた場所に包帯を巻くという活動をはじめる主人公たち。
たとえば、告白して振られた場所だったり、嫌なことがあった場所だったり、
些細なことでも、「包帯を巻く」という行為で「私は傷ついたんだよ」「あなたは傷ついたんだよ」
と目に見える形で肯定する。
直接の解決にはならなくても、それで確かに救われる気持ちがあるんです。
この辺はなんかわかる気がします。自分でもよくわからないもやもやが昇華されるんでしょうね。
クラブの成り立ちからそのころの状況などを、
過去を振り返っての「活動レポート」という形で主人公が発表しているという設定で進みます。
章の合間合間にほかのメンバーからそこまでの報告を受けての細くや、
現在の状況などが1・2ページ語られていたりして、
読んでいるとどんどんと本当に彼らが現実にいるような気がしてきました。

読後も、うん、すごくさわやかすっきり。
ただ、読んでるうちはいいんですが、冷静になると・・・
近所のバス停や街中に包帯を巻いている若者の集団って、ちょっと怖いものがあると思う。。


畠中恵『しゃばけ』

江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。
ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。
以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。
若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。
その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。


書店でシリーズを見かけて、妖怪もの大好きな私はずーーーっと気になっていました。
ら、先日母が読んでいるではありませんか!早速お借りしたしだいでございます。
ちゃんと江戸のお話なのですが、うーん、びっくりするほど読みやすい!
時代物苦手な方にでもぜひぜひと進めたくなる本です。
妖怪と主人公の雰囲気は百鬼夜行抄(1)と近い感じかも。
アットホームで楽しい妖怪との生活で、距離は確かに近いんですが、
感覚その他やっぱり微妙にずれていて決して本当に分かり合えることはない・・・。
あ、今気づきましたが、珍しくだれそれに萌え!とかなく読んでました。本当に珍しいなぁ。

この方の本たち。表紙イラストも可愛いです~(*´∇`*)
      
予約で【予約】 しゃばけ読本こんなものもあるみたい。
むぅ、欲しいなぁ。





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最終更新日  2007年10月22日 15時08分22秒
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