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2008年04月13日
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日本のマンガがアメリカのコミックス市場へどのようにして登場し、
発展したのかを、出版する側の実体験に基づいて綴った初めての本。
世界一の出版大国アメリカで日本マンガ出版社を創り、成功へと導いた男の奮戦記。

1 八〇年代、ゼロからのスタート
(新天地をめざして;ヒッピー文化にブッ飛ばされる;ニューエイジ世代とサブカルチャー ほか);
2 九〇年代、ピンチをチャンスに変えるまで
(コミックバブル崩壊;不況を勝ち抜く「個性」;ヨーロッパへの進出 ほか);
3 二十一世紀、新たなる革命に向けて
(「少年ジャンプ」アメリカへ行く;アメリカの雑誌流通事情;小学館と集英社がひとつになった日 ほか)



(久しぶりに図書館で本を借りました。)
以前「漫画論」という講義をとりまして、
海外でのマンガの扱いについて聞いたことを思い出してふと手に取りました。


アメリカでの日本のマンガ浸透のため奮闘した、
ビズピクチャーズ創立者:堀淵清治さんの過去を振り返っての本です。
特に最初のころは日本のマンガを広めたい!というビジネスに至るまでの、
紆余曲折な人生が綴られていて、アメリカにわたって山で自給自足の暮らしをしたとか、
大学→就職以外のこういう道もあるんだよね、となんだか羨ましくなりました。

さて、本編の企業としてのストーリーですが、
日本のマンガがアメリカに広まるのが遅かったということで、
紹介されるエピソードのタイトル・作家に聞き覚えがあるものが多く、
懐かしい!と思うことも多々あり非常にわくわくしました。

最後にビズから発行されたタイトル表があり、もう本当に知った作品ばかり!
へえ~、こういうのも読まれているのね、と改めてびっくりでした。


で、なんだかなぁと思ったのが、
そうして並んだ作品でちょくちょく見かける未完作品;

例えば「闇の末裔」。
もう、ちょっと、これどうなってるのYO!!という、
先の見えない展開の中数年の休載中で、たまーに本編ではなく番外が単発で描かれ、
未収録の本編もあり、これと番外と合わせたら出せないこともないんじゃないか、
と思いますが一向に単行本の続刊が出ない。休載間近にアニメ化もしたっていうのに。
そんなひたすらに憤る勢いの終点不明の未完作品ですが、
海を越えた土地のファンもこの「闇末」で「好きな作品の続きが出ない」という
思いをしているのかと思うと…なんだかいたたまれないものがあります。




で、「ちょびっツ」や少女向けのタイトル等、
『萌え』や『やおい』等それこそ現在のヲタクが興味深々な作品は、
後に出てきたライバル会社にとられたものも多いようで、あまり語られていません。
その辺のあくまで著者の会社の出版物について語られるのがメインなのが、
あえて言うならちょっと物足りないですかね。
(マンガ好きとしては、アメリカに対しての日本マンガ全体が気になるわけで)
ということで、今度はそういう本も探してみようと思います。


しかし、後半の内容なのですが、
アメリカ(横文字文化)向けに原稿を左右反転した装丁でないと売れないとし、
さらにオノマトペを独自の造語で書き直し伝えてきたビズに対し、
日本と同じ見開きで、オノマトペの表現をそのまま残して、
さらに若者が手に取りやすい各安価格で勝負に出たのが他者の会社というのが……^^;

そ、そっちの企業の話しも読みたいですよぅぅぅ!!




日本の(現代の)マンガについての、
夏目 房之介「マンガは今どうなっておるのか? 」(コチラ
も借りてきたので、あわせて読んでいます。
こっちもあれやこれや知ってるマンガばかりで面白いな。





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最終更新日  2008年04月13日 21時34分19秒
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