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2009年02月28日
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。
額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、
自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。
願いはたった、一つだけ。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。
全ての始まりは、美しい月夜だった。
―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。
第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。


古本屋で立ち読みしてめっちゃ泣いちゃいました。
あーあ恥ずかしい。
買おうかとも思ったけれど、傷んでいたので立ち読みに止めたのです。
お気に入りの本はきれいなものを持っていたいですしね。

内容的にはまあ王道でした。
変に触ると多大なるネタバレに通じてしまうので、語りません。

しかしこれ、アマゾンのレビューを見ていると、「泣ける本」というのをウリにして、
売られていたらしく……個人的にそういう前情報は興味そがれるなあと……。。
私はどうも非常に涙もろいようなのですが、なんていうか、
「泣けます!」っていうのを押している本や映画には、
逆にオマエに泣けって言われたくない!っていう気になってしまうのですね。
「泣ける」と感情を・行動をコントロールされるようなキャッチコピーって、
お前は一体何様だと非常に腹が立つし、自分の感覚をバカにされているような苛立ちが……;


「食べられたい」と夜の王に願うミミズクに、ドキッとしてしまいました。
まさしくずっと頭の中にあって、つい先日の進級政策のために、
半年前にうんと自分の中から引っ張り出して、言語化して考えまとめたテーマが、
私を跡形もなく食べてくれるようなものに、「食べてもらいたい」だったから。
ゴシックロリータな耽美さを求めているのではなくて、
ただ迂闊に書くと変人扱いされるようなことなので省きますが、とにかくそんなこんなで。
ドキドキしました。


一人一人のキャラクターが好みだったし、語られすぎていないのもいい感じでした。
読後や読中にあれこれ語られていない部分、隙間を考えやすく◎でした♪
うーんとキャラが気に入った場合の楽しみ方がこれ↓
基本的にぱっと読むだけ読んでおおまかを把握したら、
後はどんどんキャラクターを自分の中にとりこんで、
各キャラクターの感覚を想像できるだけ想像して、
そして何度も脳内で物語を反復&補充して楽しむ というのが私の場合なのです。
なのであれこれ想像したいキャラクターがいなかったり、
隙間が考えられないストーリーはつまらないのです。
だからこの「ミミズク~」はとっても満足なのです^^


 
(文庫)雪蟷螂/紅玉いづき/岩城拓郎 【2009年02月10日発売予定】





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最終更新日  2009年03月02日 23時27分51秒
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