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カテゴリ: ライトノベル+ファンタジー
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。 額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、 自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。 願いはたった、一つだけ。 「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。 全ての始まりは、美しい月夜だった。 ―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。 第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。 古本屋で立ち読みしてめっちゃ泣いちゃいました。 あーあ恥ずかしい。 買おうかとも思ったけれど、傷んでいたので立ち読みに止めたのです。 お気に入りの本はきれいなものを持っていたいですしね。 内容的にはまあ王道でした。 変に触ると多大なるネタバレに通じてしまうので、語りません。 しかしこれ、アマゾンのレビューを見ていると、「泣ける本」というのをウリにして、 売られていたらしく……個人的にそういう前情報は興味そがれるなあと……。。 私はどうも非常に涙もろいようなのですが、なんていうか、 「泣けます!」っていうのを押している本や映画には、 逆にオマエに泣けって言われたくない!っていう気になってしまうのですね。 「泣ける」と感情を・行動をコントロールされるようなキャッチコピーって、 お前は一体何様だと非常に腹が立つし、自分の感覚をバカにされているような苛立ちが……; 「食べられたい」と夜の王に願うミミズクに、ドキッとしてしまいました。 まさしくずっと頭の中にあって、つい先日の進級政策のために、 半年前にうんと自分の中から引っ張り出して、言語化して考えまとめたテーマが、 私を跡形もなく食べてくれるようなものに、「食べてもらいたい」だったから。 ゴシックロリータな耽美さを求めているのではなくて、 ただ迂闊に書くと変人扱いされるようなことなので省きますが、とにかくそんなこんなで。 ドキドキしました。 一人一人のキャラクターが好みだったし、語られすぎていないのもいい感じでした。 読後や読中にあれこれ語られていない部分、隙間を考えやすく◎でした♪ うーんとキャラが気に入った場合の楽しみ方がこれ↓ 基本的にぱっと読むだけ読んでおおまかを把握したら、 後はどんどんキャラクターを自分の中にとりこんで、 各キャラクターの感覚を想像できるだけ想像して、 そして何度も脳内で物語を反復&補充して楽しむ というのが私の場合なのです。 なのであれこれ想像したいキャラクターがいなかったり、 隙間が考えられないストーリーはつまらないのです。 だからこの「ミミズク~」はとっても満足なのです^^ (文庫)雪蟷螂/紅玉いづき/岩城拓郎 【2009年02月10日発売予定】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月02日 23時27分51秒
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