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カテゴリ: ライトノベル+ファンタジー
追憶のカレン
【内容情報】 シェラがセントラルで突然、行方不明となった。 直前まで行動を共にしていたと思われる少女が死体で発見され、 シェラの生死もまた絶望視された。 しかしその直後、リィはアルフォンスと名乗る紫の瞳の少年の存在を知らされた。 これは偶然なのか? それとも……。 ルウのカードが真実を語るとき、隠された陰謀が浮かび上がる! 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 少年はグレン警部の前にやって来ると、 大柄な警部をきれいな菫の瞳で、珍しそうに見つめてきた。 「こんにちは。アルフォンス・レイヴンウッドです」。 似ていると思ったのは最初の一瞬だけだ。短めの髪は茶色の癖毛で、 シェラのつややかな銀色の髪とは似ても似つかない。肌の色も違う。声も違う。 シェラの声は落ちついていたが、アルフォンスは少年特有の高くはしゃいだ声だ。 要するに、明らかな別人である。 「きみによく似ている子を知ってるんでね。シェラ・ファロットっていうんだが…」。 少年は眼を丸くして、ちょっと唇を尖らせた。 「ひどいや、警部さん。ぼく、男ですよ」。 シェラ、まさかの失踪!その生存が刻々と絶望視される中、 ルウのカードが隠された真実を語り出す…。 ↑ブックスの説明が多いです。 そして、本当にこのままでこれだけの話でした。 失速です。大峡谷のパピヨンなどと比べると、あまりにも……。 流石に最低限のクオリティはあるのですが、でも、魅力が無い。 他の作家さんと比べるとそりゃあ別でしょうが、 なにぶん茅田作品あれこれと比べると、、、ねえ。。 ルウはもう今更ながらな反則キャラなのでまあ仕方が無いとして、 海賊と女王は人気キャラだからムリヤリねじ込みました~!って感じが満々。 うーあーうーーー途中で投げ出すほどつまらないわけではないけれど、物足りない。 そんな読後です。 後味が悪い理由はもう一つ。 タイトルの「カレン」が早々に死亡してしまうこと。 元気で活発の素晴らしい少女として現れるも、次のシーンからは全て回想として語られ……。 なんていうか…シエラを釣る為に利用されたということは明白だし、 自分の容姿を理解して、危険性も理解しているシエラなら早々に気づきそうなんですけれど。 ミラージュの罠の時、「君のお父さんが大変だから、至急家に戻って下さい」と迎えに来た男達を、 一目見るなりそれって誘拐じゃんと見破ったリィは、 さっぱりわかっていないダニエル君をさらりと守りました。 それを思うと……今回はなんなの?って感じです。 そもそもこのシリーズ、そんなに人が死んでいないんですよね。 完璧モブの一般市民や犯罪者や敵側・過去としては別として、 リィやシエラの近しい者(まあ親交の有る学生なんですが)、 その他主要キャラが好意を持ったキャラってのは、殺されない。 危なくなっても彼らがどうにか守っていた。 なーのーにー 今回のカレンちゃんは他殺です。 それも、シエラと一緒に居て危機に陥り、シエラの目の前で引き離されたという。 餌にされてあっさり殺されて、その後にどんどん沸くエピソード。 彼女の魅力を綴り、またシエラにとって彼女が特別な友人となりそうな、 シエラの心に食い込む展開まであるのに! うーん、口惜しい。 図書館にようやくこちらが追加されました。 見つけて早速予約したのに、18番目位でした…。 あちこちの図書館にあるものは回転も速いけど、 これは全体で1冊だけ。。い、いつ借りられるの?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月12日 15時07分15秒
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