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2009年10月23日
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疲れたな、と感じたら、不思議な世界の住人が、
あなたをきっと、迎えに来る。

きちんとした生活を好む女性、日菜子の日常を描いた、穏やかで不思議な物語。
一見、普通に見える暮らしも、実は鳥しかいない、謎めいた世界が広がっていた……。
やさしい鳥たちとの出会い、思う存分のんびりとできる暮らし。毎日、穏やかな生活
を送っているが、彼女はなぜ、この世界に足を踏み入れてしまったのか!?
このまま一生、この世界で暮らすのか、それとも……!?
忙しい日々を送っている人なら、きっと日菜子に共感できる。疲れた心に、穏やかな
空気がそっとしみるストーリー。


出版サイト

人間のように、地面を歩く大きな鳥達。
同じように話し、家に住み、本を書き、物を売る。
自分以外の人間が居ない世界で、けれどそんなことを不思議に感じることも無く、
鳥達と主人公は日常を過ごしています。
そして、ある時ふと気が付く。過去の記憶がないことに。
私の過去ってどんなのだっけ…? どうしてここに居るのだろう…?

マンガっぽい過剰な描写も、昂りもなく、
ただただ淡々と描かれる世界は、とても優しくてどこか懐かしくて、でもって…切ない。
丁寧で優しくて真綿のような2週間の休暇を、私も過ごしてみたくなりました。

ていうか、鳥達が可愛い。めっちゃ可愛い。
集まってのおしゃべり風景なんて、
まあオバちゃんの井戸端会議な訳ですが、でも鳥だったら可愛い。

胸に沁みる1冊でした。

       


最後にネタバレ感想


日菜子を自分の「天国」に招待した彼女。
両親でも、クラスメイトでも、病院の人たちでもなく、
たった一度だけ逢った友人を選んだ彼女。
(まぁ、語られていないだけで他の人も招待されたのかもしれないが)
そういう出会いがとても羨ましくなりました。
果たして自分がその立場にあったなら、一体誰を迎えに行くだろうか。
どうも、呼びたい相手が見つからない気がします。うーん寂しい。。
彼女が望んだからあの世界があったのだとすると、個々の鳥達は一体何なんだろう。
それぞれが意思を持ち、めいめい暮らしていたはずだけれど。
生命体のように見えた鳥達は、けれども仮に彼女の望み一つで消えてしまう存在なのか。
ハリボテには見えないのだけれど、でも命を作っていたとしたらそれは人の枠を超えている。
覚めたら消える夢の住人達を思うように、彼らの存在の不確かさが気になりました。
夢の中に生きる人たちは、主が夢から覚めたら一体どこへ行くのだろう…?





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最終更新日  2009年10月23日 11時47分05秒
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