|
カテゴリ: ライトノベル+ファンタジー
内容(「BOOK」データベースより) 食事だと言われて居間へ移ったリィは、その瞬間、顔をしかめた。 部屋中に強烈な甘い匂いが漂っている。ドーナツ、デニッシュ、パイ、マフィン。 数種類のケーキ。トーストの類もあるが、用意されているのはピーナツバターやジャムなど、 見事に甘いものばかりだ。さらにスナック菓子や炭酸飲料が並んでいる。 男は髭もじゃの顔で笑っている。 「おいしそうだろう。きみの好きそうなものばかり用意させたんだ」 「ヴィッキー?」と声をかけられて振り向くと、銃口が突きつけられた。 だが怪しい風体の男からは、敵意も害意も感じられなかった。 「頼むから一緒に来てくれ」と言う口調には、困惑した様子がうかがえた― 奇妙この上ない誘拐劇。 最近ではめっきり面白くない金銀黒サイドのストーリーです。 ついでにいうと、時系列はカレンの事件後~お墓参りの間の出来事。 どうしてカレンとの間に女王の話が挟まったのかちょっと謎。。 ルゥとシェラがカレンのご両親に挨拶している間に、 待っていたリィは怪しい男に同行を求められ、いろいろ考えて着いていったリィ。 誘拐の連絡をしてから人違いだったと気づいた男があんまりアレなもんだから、 お人よしのリィってばなんと「本命」の誘拐に力を貸しちゃいます。 怪しい男ことミックがもう超絶に可愛い。そしてうざい。 うざいキャラがうざいことしていたらそれはもう悪役確定な勢いですが、 ミックはぶっ飛んだ思考が困り者だけれど可愛いから難しい。 ある一部分には天才なのですが、その他の常識的な部分はてんで駄目。 その常識の欠如たるや、あのリィ達以上と言うからもう凄すぎです。 『何とかと天才は紙一重』の『何とか』の方ですと言い切られるのも納得ですよ~ このミックが強烈過ぎるので、不思議なことにすっかりリィがおとなしく見えちゃいます。 ミックの発言に頭をかかえ、向こう見ずな行動を止めて、説得したり助言したり、優しい。 最近のリィの活躍のしかたが好きでなかったので、これは嬉しい。 (デルフィニアの頃のリィが好きです) あと、もうひとり気に入ったのはコール警部。 金銀黒ものに警察関係の知り合いが増えていくのはどうなのかと思いますけど。 正直「またですか」と思わずにはいられない。 なかなか肝が据わっている方で、前面に出てこないところが気に入りました。 平常時のルゥとペースを合わせて会話できちゃいますし。 なんだか「相棒」の右京さんをもう少し劣化させたような印象でした。 再登場しないかなぁ。でも他の話で出ても動かしにくそうだなぁ。 今回の話の唯一の不満は、金銀黒の話はオチがパターン化してきたということです。 なにかあれば、お偉いさん方に協力させるっていうアレ。(脅迫系) 銀は今一つ認識されていないかもしれないけど、「神」ランクの黒とその相棒の金には、 大物の中の大物・共和宇宙連邦の上層部が真っ青になってぺこぺこ頭を下げるのですから。 電話一本&ふらりと顔を出しに行くだけで情報は手に入るし、また隠蔽できます。 他にも誰もが知ってる大女優ともお友達だったりするので、 あれこれ動き回った結果、彼ら彼女らの名前を出したり圧力をかけて終わり。 このパターンってやりやすいのはわかりますが、ものすごくつまんない。 ジャスミンやケリーがこれらのツテを使うのとは、全く印象が異なります。 うーん、ここのところ本当に金銀黒が面白くない。 昔に比べ無難になってきたなぁとがっかりするのですが、 それでも「そこそこ」面白いし、読みやすいのでつい毎回読んでます。 ……何だかんだ言っても好きなんですねぇ。次のお話が楽しみだなぁ。 でもそろそろ長編が読みたい。デルフィニアのように読み応えのある話がみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月03日 10時53分10秒
[ ライトノベル+ファンタジー] カテゴリの最新記事
|