|
カテゴリ: 少女小説
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 伯父のアシュトレーから理花の兄を取り戻すため、自分の身体を差し出した夕樹。 彼の身体を乗っ取ったアシュトレーは、火龍の心臓石のペンダントを渡せと理花に迫る。 理花が次代の長だと見定めた龍ギースを過去に送り、 他の龍を長に選ばざるを得なくさせる計画らしいのだが…。 一方、ギースを見守る謎の精霊たちの思惑と正体は? 守龍世界の未来を握る暴走乙女の大冒険、いよいよ完結。 前巻から怒涛の展開で、一気に読んじゃいました。 もっと味わうつもりだったのだけれど、相変わらずテンポがいいので手が止まらない^^ 1~3冊目はほのぼのほのぼのって感じの珍道中ものでしたが、 4冊目からはそれまでは幼馴染ってだけって感じの扱いだった夕樹くんがすごいことに! 実はおかーさんがこっちの人間だったり、しかもお姫様だったりしたとか、 今まで散々怪しい行動をしていたマントの男が母の兄…つまり夕樹の伯父だったとか。 そしてそもそも夕樹くんの存在自体が……という、 1巻読破時には思いつきもしなかった展開の数々にもう大満足! 旅の最後は今までの流れ通りの大団円でこれまた満足~ むしろこのシリーズで悲惨な終わり方をされると困っちゃうし。 しかし、おわかれエピソードは語られないのが物足りないかな。 色々想像するのも楽しいけれど、直前までの展開が最後の大ピンチで緊迫していたので、 最後の最後に楽しいエピソードが見たかったわけです。堪能したかったのです。むむぅ。 だってびっくりしたんです。 まだページがあるし、これから別れへのエピソードになるのね… って思いながら読み進めていたら、意外や意外に、いきなり終了。 その後は番外編というか、語られなかった旅のエピソードが収録されていました。 前の巻「乙女は龍を喚ぶ!」も後半に番外編が納められていて、 それも今回もページに可愛い枠が施されていてキラキラしてて可愛い~と思ったのですが、 まさか最終巻と対になっている=最終巻も番外編収録だとまでは思いませんで。。 (基本的に目次を見ないのです) キャラでは一番びっくりさせられたのが、 欲のせいでぬいぐるみに閉じ込められた、精霊のマー介。 初めのころはうっわぁ、いらない子……。と全く好きではなかったのですが、 最終巻へと旅が進むにつれ、もう可愛くてたまらないようになっちゃいまして。 はい、好感度メーターが真逆にふっきれました。1匹欲しいよー 結局、全ての原因になった未来に起こる悲劇が、 今回の出来事で回避されるのかはわかりませんでしたが、 長い時間を生きる龍ですら世代交代するような先の話ですしね。 それを確かめることっていうのはこの物語のお仕事ではないのでしょう。 てかまあ、過去と未来の関係を考えると、変わらないんじゃないかと思うのですが。 しかし、未来から来た龍が、その未来で元凶となった龍の行動とか伝えてくれてないので、 何が悪かったのか、今回の事例以外の何を阻止すればいいのかということが、 わからないってのがつらいところですね。 とても楽しいシリーズでした 乙女は龍を目指す! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月11日 20時29分14秒
[ 少女小説] カテゴリの最新記事
|