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カテゴリ: 他 物語
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車…。8駅から成る、 片道わずか15分間の阪急電鉄今津線で、駅ごとに乗り降りする乗客の物語。 人生の決定的な瞬間が鮮やかに描かれた傑作。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく―片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。 ちょっと前に読んで、久しぶりに非常に好み!と胸を打ち抜かれた1冊です。 人気なのは知っていたけれど、逆に人気すぎてなんだか敬遠していた自分に渇。 こんなに面白いものを、今まで読まずにいたのはもったいない…! と、図書館で借りたのですが早々に購入を決意致しました。 1話目で恋の始まりにきゅんとして、 次の話である恋の終わりに涙が止まらず、 かと思えば不幸せな恋の最中の女性を不憫に思ったり乗移って胸を痛めたり、 年上のちょっとアレな可愛い彼氏との恋物語を盗み聞きながらくすくす萌えてみたり、 酸いも甘いもな経験豊富なご婦人のしゃんとした姿に姿勢を正されたり、 もう本当に1冊にいろいろな刺激が満載でとっても情緒豊か。 置き換えたり乗移ったりとあれこれ想像して楽しむ性質の私には堪らない1冊です。 で、色々な人が出てくるのに、誰の視点でもすっごく楽しいんです。 なんというのか、それぞれの感じ方や進め方が、嫌味じゃない。 だから誰の視点でもそれぞれの主人公にエールを送れるし、 彼らの選択や行動を応援しながら読めまして。これってとても楽しいのです。 乗り合わせた人それぞれに人生があって、 それぞれの生活をしていて、それぞれに物語がある。 そんな当たり前のことをものすごく素敵に思い出させてくれる1冊でした~ キャラクターは憎まれ役以外はほんとみんなすっごく愛おしいのだけれど、 あえてあげるなら、インパクトの強さと行動力と生き様で、白いドレスの彼女が一押しです。 (図書館で予約) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月29日 00時05分35秒
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