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2010年10月03日
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カテゴリ:  他 物語


内容紹介
天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。
山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!!

ベストセラー作家・伊坂幸太郎さんの最新刊は、いままでの伊坂作品とはひと味もふた味も違う! 『ゴールデンスランバー』や『週末のフール』のようなテイストとは違いますが、ひとりの天才が生みだされていく過程、主人公を取り巻く周囲の人々の困惑と畏れ――読み進めていくうちにどんどん引き込まれていきます。「他の人にこういう小説を書かれたら悔しい」「こういう作品を読みたかった」と伊坂さんご自身がおっしゃるくらい、思いをこめた作品です。新しい伊坂ワールドをお楽しみください!(by編集担当)

内容(「BOOK」データベースより)
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。
“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、
仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。
期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。
すべては「王」になるために―。人気作家の新たなるファンタジーワールド。


うーん、うーん……。
一応一気には読めたけれど、面白かったかというと、うーん…。

伊坂さんは初期の方が好きです。
とすると、近年の流れではもうあーいう感じの本は読めないのかなぁ。
伊坂さん自身が書くものの方向性を違うところに狙ってはるようやしなぁ。


子ども時代のところはとても面白かったんです。
「伝記」とあるだけにさくさく時間が流れて行って、エピソードもそれほど書かれはしないのだけれど、
でも語られるストーリーが面白かったし、短いなりに脳内であれこれと広げられる範囲があって。
が、高校中退以降のストーリーがいまひとつ。プロになってからは、もう。。
少年時代の彼には少々期待とともに愛おしさを感じるところもあったし、
周囲の人間(語り手)のこともあり、そこそこ可愛いなぁと頬を緩ませられた。
のですが、プロになったとこからは、もう何が面白いのかわからないうえに、
どうしても主人公になにも感じられずで物足りない!
いやー過剰に萌えさせてくれってわけじゃないんです。
こいつぅwとか、キュンとか、頑張れ!とか、あんたはもうっ!だとか、そういうことが全く無くて、
ただ文字を追うだけで…読書中に言う言葉では無いんですが、ようは暇で。。
ああもう、せめて野球を人並み程度にでも知っていればもっと面白いんだろうかなぁ。

それでも、伊坂さんだからと、ここまで読んだんだからと、
何かを期待して最後まで読み進めちゃうんですが。
でまあ、その期待はそんなに充足されなかったわけですが。
でも結局またまだ読んでいない伊坂作品に手を伸ばすのでしょうねぇ。

       





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最終更新日  2010年10月04日 00時47分27秒
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