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カテゴリ: 他 物語
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 真藤数馬は冴えないオタクだ。 無職でもちろん独身。でも「ひきこもり」ってやつじゃない。 週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてる。 今日も可愛い妹と楽しいデートのはずだった。あの「女王様」に出逢うまでは…。 数馬にとって、彼女との出逢いがめくるめく悪夢への第一歩だったのだ。 ─全く先が読めない展開。個性的で謎めいた登場人物。 数慄的リーダビリティが脳を刺激する、未曾有の衝撃サスペンス。 なんじゃこりゃぁぁぁぁ! と中盤と読後に本を放り投げたくなる1冊です。 いやあ、別の意味で面白い。 内容紹介である妹のお出かけはもうラブラブです。 幼くおませな女児となかよくお出かけです。 で、その後すぐにその「妹」が「フィギュア」と判明します。 そんなことじゃないのかとは思うものの、かなり引きます。 さらに、本人が40を超えていると提示されます。 それまでの駄目駄目さの描写でこの年を提示されると、本気できっついです。 そんな男がめっちゃ可愛いのに口が悪い小学生女子に、罵倒されながらもめろめろです。 一方的に呼び出されては、女の子の言うがままに高級ランチ。 で、女の子は食べるだけ食べてさっさと帰ってしまうのです。 そんなのででもにやにやしていると、女の子の友達が死んでしまって、 調べているうちにヘマしていつのまにやら自分が連続殺人犯として追われるはめに…! が、これ、全て「44歳引きこもり男の妄想」です。 ということが中盤で明かされます。明かされてもまだ、半分残っています。 で、どうなるのかと思いや主人公は意識してまた妄想の中に戻っていきます。 そこからは、これが自分の脳内で繰り広げられる物語だと認識したまま、ストーリーは続きます。 もう、こちらとしては彼の身に何が起こっても、どうせ妄想と覚めた目で見るしかありません。 で、あれこれあって真犯人との対決なのですが、 どこまでも彼の立場は浮上せず…最後には、妄想を投げ出します。 それまではどんだけ無理しつつも一応ゲーム盤の上だったのに、 もう無理だ!とゲーム盤をひっくり返すという荒業での終了。。。 いやまあ、こういう終わりもありと途中で書かれていたので予測の範囲内ではあるものの、 でもなんだかなぁ。 どうせ夢オチなんだろうなーと予想しつつ読むのと、 主人公からしてこれがただ妄想なのだと認識しているものを読むのとでは、 こんなに違うのかとなかなか面白い体験になりました。 ていうか妄想にしても夢オチにしてもこの駄目男(44歳)という設定がきっついのか。 妄想から覚めた。最後の最後の現実のシーンは大変によい感じなので、 もし途中で飽きても最後の最後は要チェックなのです。 (南図書館 「う」の棚) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月28日 23時47分50秒
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