|
カテゴリ: 他 物語
【内容情報】(「BOOK」データベースより) はじめて恋を失って、はじめて本気で好きだったのだと気づいた─。 有川浩、朝倉かすみ、梨屋アリエ、石原まこちん、吉野万理子、紺野キリフキ、 宮木あや子ら七人の人気作家たちが、人生はじめての大切な失恋を綴った小説アンソロジー。 終わった恋、始まらなかった恋、始めてはいけなかった恋…七人七色の失恋のカタチ。 はじめての失恋には、恋愛のすべてがつまっている。 アマゾンの内容紹介 人生はじめての、たいせつな失恋。 好きになったのは手に入ってはいけない人だった――有川浩「失恋の演算」 安西さんには妻があるが、「そんなの構わない」と思っていた――朝倉かすみ「ノベライズ」 売れない漫画家で実質ニートの僕の、娘ミカが最近初恋をしているらしい――石原まこちん「タマママーンを探して」 好きって気がついたけど、村崎くんは遠くに行ってしまった――宮木あや子「はじめてのお葬式」 もうこれでだいじょうぶ。あたしはあいつを忘れられる――紺野キリフキ「とげ抜き師」 彼女とわたしはいつも特別で、最高の友だちだったのだ――梨屋アリエ「FreecyLove」 年に一度の社員旅行。海のそばでは、誰もが恋を語りだしたくなる――吉野万理子「マリン・ロマンティスト」 【目次】(「BOOK」データベースより) 失恋の演算(有川浩)/ノベライズ(朝倉かすみ)/Fleecy Love(梨屋アリエ)/タマママーンを探して(石原まこちん)/マリン・ロマンティスト(吉野万理子)/とげ抜き師(紺野キリフキ)/はじめてのお葬式(宮木あや子) 面白かった! 目当ての有川さん以外は初めての作家さんだったのだけれど、大当たり♪ こういう短編集は手を出し易くて出会い易くて本当にいいね! 「失恋の演算」 かなり整理されていて、不必要なところが感じられないスッキリとした文章と内容。 なのに、シーンの合間や漂う空気などが感じられ、がっちりつかまれました。 そっくりな双子の兄が連れて来た結婚相手が、 今までに憧れてやまなかった「自分と兄を絶対に見間違えない女性」で、 そんな存在を見つけた兄が羨ましくて、彼女が欲しくて欲しくて… という、一歩間違えればどろどろでじめじめした狂気になっちゃいそうな設定を、 あんなにキュンと描かれていてもう、悶絶でした。 他でとても気になったのが、 「とげ抜き師」 設定がとても不思議な物語で、読中ずっとなんじゃどういうことだ??と気になって仕方がなかった。 「とげ」を抜くのがうまい姉の留守番をすることになった妹が、 お客さんの「とげ」を抜く話なのですが、 初めは比喩かと思ったら、本当に「とげ」は物質として存在するらしく、 背中に芽が生えて、とか、根がはって、とか。なんですかそれ!っていう物語でした。 すでにあるものという前提なので、作中では「とげ」が何なのか、 どうしたら発生するのか、等は一切語られず。もうすごく不思議な気分です。 舞台となるアパートの、他の住人たちにスポットを当てた本が出ているらしいので、 これは非常に気になります。読まねば! 他も面白かったですが、石原まこちんさんのだけは読んでません。 初めを見て、途中をぱらぱらした結果、どうにも受け付けなくて。。 でね、気になったのが、 副題のありにあまり「はじめて」という印象の話は無かった気が…。 まあ別にいいっちゃいいのですが、読み終えて「ん?」と首をかしげてしまいました。 この「はじめて」のフレーズはいらないんじゃないかなー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月08日 00時23分08秒
[ 他 物語] カテゴリの最新記事
|