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2011年01月15日
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カテゴリ:  他 物語


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
本棚荘の大家さんは言う。「昔は本がお家賃だったのよ」と。
中にも外にも本棚だらけのそのアパートに越して来た“わたし”。
そこで出会ったのは、猫芝居をなりわいとする猫遣い師、
本棚に捨てられていたサラリーマンなど、やっぱりへんてこの住人たち。
どこかいびつで、とげを抱えた彼らに触れるうち、
少しずつ“わたし”のなかで何かが変わり始める…。文庫書下ろし。


先日読んだアンソロ「好き、だった。」で面白かったキリフキさん。
1話目はまんま収録作で、やっぱりあれが最初の話でした。

1話目は主人公と姉のお客さんの話で、
以降はどんどん奇妙なアパートの住人たちが登場!

「とげ抜き師」も不思議ながら、
なにより予想していなかった奇妙はサラリーマン。
単純にリストラされた人ってのを想像してたのですが、
そんなもんじゃなかったです。
野良サラリーマンとか飼っちゃだめとか、とにかく凄い。
一番理解し易いのは卒業の見込みの立たない大学生の女性でしょうか。
そういえばこの人以外、誰も名前で呼ばれてない。。

不思議で奇妙で落ち着かないはずなのになんか優しい、あったかいお話でした。

そうそう。大学生が恋でがらりと変わっちゃうのが凄かった。
熱を上げて執着を覚えた女は怖いなぁってしみじみさせられましたさ。
ていうかこの本で恋愛ネタがあると思わなかったのでかなりびっくりでした。


ねこかわいいよー!
私も鞄猫を愛でたい…!

  





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最終更新日  2011年01月15日 20時09分18秒
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