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2011年02月12日
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テーマ:本日の1冊(3697)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
レティシアは至って気楽に声を掛けた。
「よう、ニコラ。久しぶりじゃん」はじかれたようにニコラが飛び上がった。
悲鳴を上げなかったのが不思議なくらいの過剰反応だった。
ニコラがこれほど恐怖を覚え、緊張しているのには理由がある。
レティシアは小柄で陽気で気さくな性格で、
まさにどこにでもいる典型的な少年の一人だが、その正体は殺人鬼である。
「その…誰か紹介してもらえないかな。
こういうことに慣れていて、秘密厳守でうまく処理してくれる人」
「ひょっとして俺を犯罪組織の構成員かなんかと勘違いしてねえ?」ニコラの眼が丸くなる。
「…違うの?」─連続猟奇殺人事件の犯人(!)だったニコラが、
被害者(!?)だったレティにまことに大胆な頼み事を?
クラッシュ・ブレイズ、これにて終幕。


レティシアとヴァンツァーの話が収録されています。
普段は一般人には関わらない彼らが、
それぞれの判断であえて自分から人に関わっていく話。
大きく派手ではないけれど、どちらもそも分丁寧で楽しく感じました。

特に、ヴァンツァー。
この子が盲目の美女(と母親)を気に入って、
好青年モードになってあれやこれやと気にかける姿はもう、悶絶!
女性二人がヴァンツァーの気に入る性格(彼の美貌にくらくら来ない)
というのが前提なので甘い雰囲気にこそなりませんが、そこは脳内補完。

終幕、とあるけれどそれっぽい描写は無く、
あくまでいつものクラッシュ・ブレイズでした。終わりも含めて。
でもまあ、クラッシュ・ブレイズって実際、
巻を通して残る謎や、続くことってほとんどないので、
いつ「これで終わりです」って言われても不思議じゃないんですよね。
デルフィニアのような長編をまた読みたいなぁ。

       





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最終更新日  2011年02月12日 10時48分09秒
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