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カテゴリ: ホラー(超生物・霊系)
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 突然報された親友の死。それは、陰惨な虐めが原因による自殺であった。 その事実を知った一之瀬武士は、友人を死に追いやった奴らに激しい殺意を抱いた。 意外にも簡単にそいつらは判明し、彼らに対する復讐を決意した武士。 だが、実際に行動を起こすことはなかなかできなかった。 そうして、悶々とした日々を過ごしていた武士は、 ある日インターネットを検索中に、復讐請負サイトというものを発見し、 ワラにもすがる思いで、そこに復讐の依頼をしてしまう。 しかし、それは新たなる惨劇の始まりであったのだ!背徳のサスペンス・ホラー。 先日に続き、昔に買った本を読み直そうキャンペーン(飽きるまで)。 今回は吉村夜のマンイーターです。 「人食い」というタイトルが指すとおり、 謎の生命体(悪魔?)のマンイーターが知能をフル活用で残忍に残虐に殺しつくす内容。 いちいちえぐくてぐろぐろですよん。なんで「ミステリー文庫」から出てるのか謎すぎる。 出てくるパターンが、 ドSで頭おかしいレベルの残虐好き高校生たち(団体名:夜魔)、 夜魔に暴行される被害者たち(「猿」と呼ばれる。主人公の親友もこれでした)、 おかしい団体のことをまったく知らなかった、平和の住人の主人公と恋人、 復讐請負人こと人の皮を被ったりする残虐大好きの闇の生命体「マンイーター」(複数)。 といいやつ悪いやつ怖いやつはっきりしてていいね。 このレーベルから出るのは薄めの本ばっかりなので、 いろんな立ち位置や多くの人が出ると1冊じゃ収集つかなそうだし。 マンイーターがかなりえげつない痛めつけ方&殺し方&死体弄びをするんだけど、 対象となる夜魔のやつらが本気で救いのないイカレタ下種の集団ってことなので、 気持ち悪い…とはなっても可哀想…とはならないのが結構救いかもしれない。 でも、ただの被害者ズや犬猫に対する夜魔の残虐描写もかなりきついんだよね。。 苦手な人は本当に苦手かもしれない。 ちなみにこれらきつい描写のところは9割被害者が男なのだ。 一応「猿」の中に女性が含まれることも書かれているけど、 具体的な描写は省いて「まわす」とか一言で済んでるのです。 が、男性に関してはかなり具体的に行為や性器付近の単語が頻出。 性的虐待はないようですが、痛めつけたり千切られたりと散々です。 この辺、牧野修の「ファントム・ケーブル」を思い出すなぁ。 (マンイーターの方がストーリーがちゃんとしてるので面白かったけど) しかしこれ、(人外のマンイーター除いて)全員が高校生ってのが凄い。 正直「夜魔」ってグループ名とか高校生集団とか出た時噴いちゃった… けどまあ、これが大学生とか成人含むになってたら、 お金も時間も余裕ありすぎたり規模がでかくなりすぎたりして、 こんな収まりよくまとまらなかっただろうし、そういう意味では高校生がベストなのか。 一応、高校卒業になったら夜魔は「卒業」になるのかなぁ。 でもってまた卒業組用の構成員が変わる集団があるのかなぁ。怖いなぁ。 高校時代に廃ビル1個使って、月1で集めた犬猫殺しまくって引ん剥いた人間痛めつくす、 そんな「ゲーム」に興じていたら、その後はそんじゅそこらの環境じゃ満足できないでしょ。 主人公とヒロインは好感を持てない類のテンプレでした。 ので、マンイーターたちと夜魔と被害者たちだけ見てた感じ。 気持ち悪いしえげつないし、ストーリーとしては普通なのでもういいかな。 導入といい、助言者の存在の書き方といい、ゲームの展開みたいね。 最後に一言。 坂出の存在の必要性が、よくわからない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月26日 23時19分27秒
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