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カテゴリ: 少女小説
マロウル国の女子校に入学した美少女の正体は、亡きキュイ王国のクランツ王子だった!? 目的は女のフリをして次期国王候補の皇子たちを口説き落とし、ある願いを叶えること。 呪いで小鳥に変わってしまう護衛のスズラウ卿&友人のミミカの協力で、 計画通り彼らと知り合えたクランツ。 ところが、皇子たちを狙う襲撃事件に巻き込まれてしまい…!? 女子校なのに王子様がいっぱい? 女装王子と小鳥が繰り広げる冒険ファンタジー開幕!! 駿河屋で格安ゲット。やったね! しかし・・・アイリスですか。 うーむどんどん新しいレーベルが出てきてわけわからんです。 各レーベルの特色や方向性などもよくわからんです。 内容は女装しつつも「ばれない様によりいっそうの女性らしさを!」等の思考はない、 スカート姿なだけで中身は普通に尊大王子様のクランツ王子に脱力でした。 教師にも上級生にも敬語は使わない。常に偉そう。言葉遣いもまんま。 これで女装少年萌えって出来るかー!と思ったらやっぱりそんな内容でもなくって、 野梨原さんのあのキレのいい許容範囲の広いキャラクターたちがわんさかの話でした。 未来の王様候補3人もよい味出してたし、 もう1人の亡国の王子様(女装中)も可愛かった。 こちらはクランツとは違い髪も気を使って格好も頑張って、口調見た目に配慮してるのがいいね。 しかも、ただ目的のために女装してるだけのはずが、 うっかり王様候補に恋しちゃってまぁ! しかもお相手さんもノンケのはずが普通に男性と知りつつ意識しちゃってるし! ここで葛藤やら周りの反対やひんしゅくなんてものもありそうだけれど、 そこはないのですよね野梨原さん。周りも本人も切り替え早いですよぅ。 ちなみにクランク王子に惚れちゃった王様候補(相思相愛?)に至っては、 オレの郷里って普通に男同士結婚してた地域だからw とまさかの告白。うわぁ、じゃあ問題って全然ないんじゃないか。 で。そのまま男性同士でもオッケーそうなカップルたちなのですが、 望みが全て叶うのがマロウル王なわけですよ。 超自然的な力で、全てが叶うマロウル王。望めば他国も滅んじゃう。 それだけすばらしく、危険で、存在は認識されながらも個人は不在のマロウル王。 王様候補が王様になった時に、愛しの男性を見て「ああ、こいつが女だったらなぁ」 と思えば、それって叶っちゃうんじゃないの?と思ってしまったのですがどうなんだろう。 ていうかお妃候補養成所もかねた学園があるということは、 現マロウル王にも妻は居るのだろうか。で、にもかかわらずあんなに虚しい生活なの? 他シリーズに出ていた野梨原節炸裂の女性キャラたちなら、 あのマロウル王のお相手も楽しく対等に愛を持ってしてそうなんだけれど。 ちなみに、今回も女性陣(……2人ですが)はいい味でした! マイロード驀進中のおねーさま魔女様は当然として、 ぐずぐず泣いてたミミカちゃんの変貌ぶりがすさまじい。 実際、私頑張る!って思って1日2日であの変化はありえないと思うのですが、 そこはさすが野梨原さん。本来のキャラに戻っただけのようなアクの強さがたまりません。 特に続編についてのコメントもなく、 話自体も現状維持+少しの前進といううまくまとまった感じと、 最後にその後の大団円を予想させる文章というこれ1冊で綺麗に終わってます。 が、もし続編出たらそれはそれで楽しいだろうな。 あんまり長くなってちょーみたいに疲れる展開と甘さ控えめになるのは嫌だけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月30日 14時11分01秒
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