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カテゴリ: ライトノベル+ファンタジー
【内容情報】(「BOOK」データベースより) “何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。” 完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に睨まれたー。 それは空しい独白で、届く宛のない告白… 「物語」シリーズは今、予測不能の新章に突入する。 てっきり過去話だと思ったら、 時系列的に最新(当時)の話になっていてびっくりした。 さらに巻末の予告ページ見て新章怒涛の刊行スケジュールにびっくりした。 今までとは違って、女の子視点の物語です。 最初から最後まで委員長ちゃんとブラック羽川(以降にゃんこ)で語られる ストーリーは、今までとは違ってシリアス多めで痛いところも多め。 阿良々木氏不在のため、今までのキワドイを振り切るような、怒涛の掛け合いもうんと少なめ。 その分ストーリーと心理描写に割かれているので、私としてはとても嬉しい。 いや、いつものも好きなんだけどさー。ずっとだと疲れるんだよねー。 今回は誰かのために、誰かを救うために奮闘する話ではなくて、 羽川が羽川自身と向き合い、自分を抱きしめる話でした。 前作「黒」で強調された羽川の異常性について、 ようやく羽川自身が認識し、向かい合うのです。王道です。たまらんです。 で、さらに今回は傷物語の時に不在だった戦場ヶ原さんがご活躍です! 傷の時はデレデレにデレてすっかり丸くなって、もう当初のキャラ設定もぶん投げて、 むしろ存在価値がなくなったような描写でそれはそれは心配しましたが… いえいえ大丈夫でした!そして、めっちゃ可愛い!! 駿河ちゃんのあのノリにもばっちり対応というか、 相乗効果でどんどんやばい展開になりそうな位の女の子とのいちゃいちゃ好きです。 あれ、なんか今までと話が違うぞ……? お泊りに来た(そんな軽いものではないけれど)委員長ちゃんを口上で翻弄しつつ、 一緒にお風呂だとか眼福だとか胸の洗いっこしましょうとか、凄いことしてますよ! で、描写自体は少ないものの、ファザコンっぷり炸裂。 おとーさんにもめっちゃ可愛い姿見せてます。うわぁ。これは父様も溺愛するわ。 でもって、にゃんこ可愛い!もうこの子本当に可愛い! 今回は今までとは違って、委員長ちゃんの眠った後に、 バランス維持として現れている様で今までになく平和。 作中で本人が言うには、初回と次と今回は「障り猫」というベースは同じでも、 存在自体としてというか、個としては異なる存在のようで。 でも相変わらず「にゃん」です。羽川視点ということは、猫時は地の文もにゃんこなので、 全ての変換可能なところで「にゃん」が使われていてもう、お馬鹿っぽくてたまらん。 (~にゃのか?とか、そんにゃこと言われても~、とか) しかも、終盤の自覚した委員長ちゃんから、 長い長い手記とにゃんこ宛てのメッセージを残された時のにゃんこの頑張りっぷりったら!! 同じく委員長が無意識のうちに生み出していた虎と対決することになって、 猫が虎になんて勝てないよ!!って十分自覚しつつも、 でもご主人のためにゃ!ご主人が頼ってくれたんにゃもん!!と頑張るにゃんこに、 うるうる来ちゃいましたよ。ぐはーにゃんこ可愛すぎる! さらに、忍たん単体との会話も興味深い。 にゃんこ時と委員長ちゃんの2回なのですが、 忍たんったらすっかりいいキャラになっちゃって! 吸血鬼エピソードでも委員長ちゃんはちょっと特別扱いだったものの、 あくまで餌として見ていたのですが、今回はなんだか「身内」感覚になってません? いやぁ、これは何回か読み返したい話でした。 にゃんこ可愛すぎる。そして、私はこの話でようやく羽川という子を好きになった気がします。 今までね、嫌いではなかったけれど、別に好きじゃなかったのですよね。 この子が活躍するより戦場ヶ原ちゃんの方がキュンと来てたし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年11月24日 00時28分39秒
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