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2011年12月09日
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カテゴリ:  他 物語


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
僕と他人が揃っても、『友達』にはならない。
『ぼっち達』になる。
空を自由に飛びたいわけじゃない。
酸素とチョコレートの次ぐらいに、誰もが気軽に手にしているもの。友達。
僕はそれが、欲しい。若手新鋭作家が贈る、『ぼっち』達の青春ストーリー。


実は結構前に読んだのですが、今更ながらメモしときます。
書店に平積みにされていたのを目にした時、帯の台詞に釘付けになりました。

僕と他人が揃っても、『友達』にはならない。『ぼっち達』になる。

ええ、そうでしょう。そうですとも。

抜き出されたこの文だけでも、
凄まじく痛々しく、胸をえぐられるようでしたが、
図書館で借りてみたそれはもう本当に引きちぎられるかのような痛々しさでした。
誰にも気にされていないのに、自意識過剰に人の目を意識して。
ぼっちの癖にぼっちでも平気な自分を演技したり、そそくさと立ち去ったり、
ぼっちで寂しい自分を見せないように一人気を張ってみたり。
ちょ、なんであんたそんなにぼっちの気持ちがわかるんだ!
なぜこんなにもぼっち経験者に痛い描写を重ねるのだ!
と冷や冷やドキドキしながら読みました。
ええ、私もぼっち経験者ですからね!

最後に、ぼっちとは縁のない少年目線の1編が収録されているのが意外で面白かった。
ナチュラルにあちら側に行ける人間と、どうしてかあちら側に行けないぼっち達。
ぼっちがぼっちと出会っても、でも、でも、出来上がるのはぼっちの集合。

ああ、痛かった。でも、面白かった。

       





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最終更新日  2011年12月11日 23時56分58秒
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