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カテゴリ: ライトノベル+ファンタジー
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 俺は元軍人のココ。 時々襲ってくる戦時の記憶に悩まされつつ、しがない便利屋として暮らしている。 そんなある日出会ったのは、亡命中の皇女と護衛の女リリィだった。 リリィは竜をも素手で殺せるふざけた肉体を持つ超人・ドラゴンキラーのくせに、 人を殺すのも怖がる使えないヤツで…。 規格外コンビのハードボイルドファンタジー。第3回C・NOVELS大賞特別賞受賞作。 ハッ!「ハードボイルド」なんて言ったって、 スニーカー文庫のみたいな俺が俺がって煩いギャーギャー勘違いな主人公ものだろ! と捻くれた目線で読み始めましたが……うわー、これすごい。 面白いし、えげつないし、確かにハードボイルドしてるし。 「BLACK LAGOON」の綺麗ごとが通じない感じの、 荒んだ裏社会が好きな人はこれも好きだと思う、そんな世界観でした。 で、キャラもいい。 脇役の、酒屋の主人とウエイトレス達がめっちゃ好きです。 冷静に見ると、やってることは世間的には限りなくアウトなんだけど、 なんか憎めないし、いい人なんじゃないかなーとか思えちゃう魅力的な主人です。 ま、ココという身内側の人間に対しての行動が目立つから、当たり前なんだけれど。 登場当初から、この人のところは自然と「東京赤ずきん」の肉屋の主人のイメージで再生されていました。 あの人も、主人公たちにとってはとてもいい人だったよなぁ。 (「人肉販売」を生業にしていて、死体切るのとか大好きな、 一般市民からするともうとんでもなく恐怖な種類の人でしたが。。) タイトルにもある「ドラゴンキラー」というのが、単純なすごい能力者という存在ではなく、 竜の肉を食べて生き残ることが出来たほんの一握りの人たちという設定も、面白かった。 万に一ほどの可能性にかけて、生きるために肉を食べることを選択しなくてはならない人。 超人のドラゴンキラー欲しさのために、民の死体を積み上げた権力者の話。いいね! 語られないその他ドラゴンキラーたちの背景を想像すると、 それだけでご飯3杯というくらいに楽しめるわ!にやにやするわ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月24日 00時46分11秒
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