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2012年02月04日
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カテゴリ:  他 物語


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。
1話が50人だけのために書かれた「ゆうびん小説」が、いまあなたのもとに。


「あのバス」に乗せられることになった主人公が、
「あのバス」に乗せられる前にせめて付き合っている女性に別れを告げたい…!
と切々に願って恋人に「あのバス」のことを伏せつつ別れ話をする話なのですが、
なんと5股をかけていたので女性は5人!
けど、これらの誰よりヒロインっぽいのは、
主人公の見張り役の繭美さんだと思うのです。本当に、ふしぎなことに。

「あのバス」も繭美の正体(…というか、繭美の所属している組織の正体?)も、
具体的にどうなって「あのバス」に乗せられるようなはめになったのか、
とか、この後どうなるのか(この辺は上記の正体に関わるんですが)とか、
そういうのが全くわからないのがもやもや!気になるよ!
まあわからなくても面白いんですが、でも、全編の根本に「あのバス」に乗る、
という決定事項が存在していているからですねー
しかも、最終章では「あのバス」がただの比喩ではなく、
ちゃんと変なバスに乗せられちゃってるわけですし。


「あるキング」とか「SOSの猿」とか、映画になったあれこれとか、
なんかあの位の作品を面白く感じなかったのでこれも興味が薄かったのですが、
ポンと棚に見つけたので読んでみました。
なので、読み出したら面白くて意外!(失礼)


5股もかけていたくせに、優先順位も本命も、切り捨てることも考えず、
素敵だなぁと思った女性にふらふら行って、
お付き合いが始まったらずっとこのまま皆との恋人関係を続けていたい……
なんて、なんとも不思議な駄目男。
でも、なんか読んでるといい人に思えちゃうのが不思議ー!

       





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最終更新日  2012年02月04日 21時29分29秒
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