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カテゴリ:ロングライド(ヒルクライム)
注意:長文です。まじめに読んでいると眠くなります。。
前編の続き。 ヤビツタイムアタックです。 が、その前にバスさんから・・・・ ・名古木からコンビニまではバスさんが引くから追い越さないように ・スタートは交差点の南側からスタートすること と、約束事を伝えられました。 コンビニまでバスさんが引くのは、信号ストップで二人が離れ離れになることを心配してのことでした。。 で、もうひとつのスタート地点の約束事は・・・サイコンが3つもあるので、私みたいにスタートポイントでスタートボタンをポチッと押しながら走ることができないからなのですw ひとつひとつ押してから出発です。 実際、スタートする前にバスさん、電車の車掌さんみたいに指差し確認していました。 そんなこんなでスタート。 あれ?バスさんコンビニまでパレード走行だって言ったのに・・・ちょっっちょっと!!速いってーー!! めちゃめちゃハイスピード&ハイパワーです。 私の心拍数は一気にレッドゾーンへ・・・ 1個目の信号が青であることを見たバスさんは、さらに加速!! ついて行くのがやっとです。 2個目の信号で、バスさん「・・・信号が・・・青・・・行くよ!!」 いっぱいいっぱいの私に話しかけてきます。 答えるどころか、何言っているかも聞く力も無いって・・・w 本当に死にそうなんだから・・・ 2個目の信号でほんの少しストップ。すぐに青になり、再スタート。 私、半分あきらめかけました。もう無理、このペースじゃ・・・ ならば「せめてもアシストでも」と、無理やりバスさんの前に出て引きます。が、すぐに抜かされてしまいました。なんとか付いていくだけです・・・ そして、前半の急斜面が出てきました。私の 100%以上出していた心肺機能を休めるべく、ダンシングでリズムをつかむように上ります。ここでやっと私がバスさんの前に出ます。 あんまり場所は覚えていないのですが、鳥居あたりから蓑毛まで、急坂はフルダンシングでした。心肺機能休めるどころか、さらに体に鞭打っていたという・・・・なんとも・・・ なんと、名古木から蓑毛バス停までのタイムは、12分57秒。もちろん自己ベストです。っていうか前半飛ばしすぎ・・・ 蓑毛バス停付近でふと後ろを見ると、バスさんが遅れています。100mくらいでしょうか。 少し速度を落とします。 が、意図的に速度を落とすと自分が苦しくなってきます。ペースが乱れるのです。 何回か振り返りました。 どうやらバスさんは千切れるのではなくて、脚を溜めているような走りです。実際、勾配が蓑毛を過ぎて緩やかになると、少しずつ近づいてきています。 あっという間に追いつかれ、20mくらい引き離されました。 いつもならここであきらめる私ですが、今日は気合入っていました。「ここで離されたら、絶対に追いつけない」と再び距離を縮め、ぴったり後ろにつきます。 ここでアクシデント。なんと!! こういうときに限って・・・チェーン落ちです。。 が、救う神ありです。チェーンが落ちた瞬間、脚を止め、一段あげて修正。 何とか落ちたチェーンが元に戻ります。電動アルテグラだからできた芸当かもしれません。 今回落ちたチェーンはリアでしたので、最悪ホイールに絡まり、危うく「ホイールさん、さようなら」になるところでした。しかもその後3回もチェーンが落ちたという・・・ もうインナーローは使えないことに。。 もう一点助かったのは、勾配が急になる場面でのチェーン落ちだったこと。緩斜面だったら、緩斜面が得意なバスさん に追いつくことはできなかったでしょう。。 菜の花台を2人ほとんど同じタイムで通過。27分台だったようです。 私は、あまり走り出すとタイムを気にすることは無い(気にするタイムのポイントは、あっても一箇所だけ)のですが、バスさんはタイム計測ポイントをかなり細かく設定していて、平均パワーも走行中きちんと見ています。 それが原因であるのか?走り方も全く違う。 バスさんは、ほとんどシッティングでアベレージのパワーを意識して走る走行法。 私は、ダンシングを多用する方で、パワーの上げ下げで走るタイプ。 ポイントポイントでバスさんが「今、平均○○ワットだよ」「菜の花台、このペースだと28分きれるよ」って私に話してくれました。 まあ、言葉は聞こえても、答える体力は皆無でしたがねw そんなバスさんの調子が、菜の花台を越えて林道入り口あたりから、どうもおかしい。 感覚で走っている私ですが、はっきりとペースが落ちています。 その時「もしかすると、バスさんはタイムの計算しているのかな」って私思い始めました。 私『まずいぞ、30秒、1分のタイムなんて、ヒルクライムでは些細なことで失うタイムだよ』と思うと同時に、あのMt富士ヒルクライムで、最後の最後に集団で励ましあいゴールしたことを思い出しました。 私「がんばりましょー!!」って叫ぶとバスさんの前に出て、力を振り絞り引きはじめました。 バスさんも「おおーーー!!」って言う気合が!! 40分まで残りあと1分。39分で私後ろを振り返ると・・・バスさんが30mくらい離れていました。 無線があれば「なにやってんだよ、バスさん、さいごだよ。がんばろうよ!!」って言っていたでしょう。 後で聞くと・・バスさんはこの時脚を攣っていたとのこと・・・ でもここで、私は速度を緩めるようなことはしませんでした。必ず最後に追ってきてくれると、信じていたので・・・ 青春ドラマのような記事ですが、決して感情的な話ではなく、冷静にスタートからここまでのバスさんの走りを見て、そう確信していました。 攣った脚を振り絞り、バスさんが追いついてきました。 ゴール寸前でバスさんが私を追い抜き。スタートしたのと同じく2人でゴール!!!! 私のタイムは39分29秒。 信号ストップあわせると39分44秒だったようです。(バスさんのサイコン) ゴールした瞬間、バスさんが「やったぞーー!!!」って叫んでいました。 私は、もう声も出ない、何もできないくらい使い果たしていて、その場にへたり込みました。 普通なら、いきなり休まずにロータリーを少し走るのですが、そんな気力まったくないよ・・・ バスさんが本当に喜んでいました。なんかね、こちらが恥ずかしくなるようなくらい、バスさんが感動していてね。。私もすごくうれしかったなあ。 私は、ゴールの後、全く言葉が出てきませんでした。人生観が変わるすごいヒルクライムをして、心もいっぱいいっぱいでした。その上にバスさんの感動までいただいて・・・なんていうか・・あの頂上での出来事は、2人だけの宝物ですよ。。誰にもあげないよw だってね、初めから最後まで120%、いやそれ以上の力を出しながら、お互い見える距離で抜きつ抜かれつのヒルクライムになるなんて、しかもバスさん悲願の40分切りという・・・できすぎですよ。。 興奮状態の2人。 頂上では、雪というかあられみたいな小さな氷の塊降ってきていて、寒い。 気が付くと、私、汗がウェアをびしょびしょにしていました。こんなに汗が出た冬のヒルクライムは初めてです。 汗で冷える前に、バスさんを先頭にして、ダウンヒル。 峠を下った後も、冷えた体に、なぜか予想外の雨・・・最近雨男になっているような私です。 すっかり雨男のなった私。ヤビツゴール直後のこの雰囲気が、雨男を象徴しております。(ヤビツゴール直後の写真) しかし雨にも負けず走り、この喜びを報告するべく、集合場所のファミレスでshimaさんと合流。ここまで集合から最後まで、ずっとバスさんが引いてくれました。ありがとです。 色々と一時間半くらい食事をとりながら、話をしました。正直もっと時間が欲しかった。まだまだ話すことたくさんあったのに・・・ でも今だから言うと、あのファミレスでの食事のとき、本当に疲労困憊でした。あんまり話せないくらい疲れていました。実際50%くらいしか、話したいことが話せなかったような・・・ shimaさんと記念 ここから家に帰る40kmは、きつかったなあ。。 でもなんか高揚感とまた新しい自転車の考え方が加わって、今後の自転車がもっと楽しくなるような気がしてきました。。 私の長文にうんざりした方は、バスさんの記事をどうぞ。 shimaさんもこのことを記事にしてくれました。 今回の記録 タイム: 6:26:15 移動時間: 5:53:24 経過時間: 13:14:06 平均スピード: 22.9 km/h 平均移動速度: 25.1 km/h 最高スピード: 51.6 km/h 高度上昇量: 1,875 m 高度下降量: 1,889 m 最低高度: -13 m 最高高度: 783 m 平均心拍: 134 bpm 最高心拍: 181 bpm 押すべし↓ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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