米国株式市場サマリー(30日)
ダウ平均13,213.63-14.68-0.11%NASDAQ総合3,046.36-22.84-0.74%S&P500種1,397.91-5.45-0.39% (カッコ内は前営業日比)ダウ工業株30種(ドル).DJI 終値 13213.63(‐14.68) 始値 13228.31 高値 13228.76 安値 13176.01 前営業日終値 13228.31(+23.69)ダウ輸送株20種 5230.24 (‐37.15)ダウ公共株15種 470.53 (+1.07)NYSE出来高概算 8.50億株 値上がり(銘柄) 1176 値下がり(銘柄) 1824 変わらず 123S&P総合500種.SPX 終値 1397.91(‐5.45) 始値 1403.26 高値 1403.26 安値 1394.00ナスダック総合.IXIC 終値 3046.36(‐22.84) 始値 3060.06 高値 3063.66 安値 3043.25フィラデルフィア半導体株指数 413.39 (‐2.52)シカゴ日経平均先物6月限(ドル建て)終値 9475 (‐25)大証終値(27日)比シカゴ日経平均先物6月限(円建て) 終値 9460 (‐40)大証終値(27日)比------------------------------------------------------------------------------- 薄商いとなるなか反落。米景気減速の可能性を示す兆候が株価を圧迫した。また、スペインのリセッション(景気後退)突入によって、ユーロ圏を取り巻くリスクが浮き彫りとなった。 S&P総合500種は月間としては昨年11月以来始めて下落した。月間ベースでは0.8%安となった。 最近の一連の米指標は、米景気が夏にかけ減速する可能性を示唆している。この日発表された4月のシカゴ地区購買部協会景気指数は前月から大幅に低下し、2009年11月以来の低水準となった。アナリスト予想も下回り、第2・四半期の米経済が軟調に始まったことを示唆する内容となった。 ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド氏は「第1・四半期はかなり堅調だったが、ここ数週間でその勢いは失速した」とし、欧州をめぐる懸念に加え、米指標が市場の暗い見方を増長していると指摘した。 スペインの第1・四半期国内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%減となった。昨年第4・四半期の0.3%減に続くマイナス成長となったことで、スペインは再度、景気後退(リセッション)に突入した。同国政府が財政健全化に向け緊縮財政を進めていることや、銀行セクターの問題を踏まえると、プラス成長の回復には時間がかかるとみられている。 銀行株が安い。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がサンタンデール銀行(SAN.MC: 株価, 企業情報, レポート)など、スペイン銀行11行の格付けを引き下げたことが圧迫した。S&Pは前週、スペインの長期ソブリン信用格付けを2段階引き下げている。 S&P500金融株指数は0.6%低下した。バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)は1.7%安。また、NY証券取引所で取引されているサンタンデール(STD.N: 株価, 企業情報, レポート)は2.2%安。 エネルギー飲料メーカーのモンスター・ビバレッジ(MNST.O: 株価, 企業情報, レポート)は最大28%急上昇。コカ・コーラ(KO.N: 株価, 企業情報, レポート)が同社を買収する方向で協議を進めているとの米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道が材料視された。ただ、コカ・コーラが同報道を否定したことを受け、モンスターの株価は下げに転じ、0.8%安で取引を終えた。 取引所運営大手のNYSEユーロネクスト(NYX.N: 株価, 企業情報, レポート)は4.9%安。ドイツ取引所(DB1Gn.DE: 株価, 企業情報, レポート)との合併計画取り下げに伴う費用などが響き、第1・四半期は3割強の減益となった。 トムソン・ロイターのデータによると、30日午前までに、S&P総合500の構成銘柄のうち297社が決算を発表。うち72%が市場予想を上回った。 石油スノコ(SUN.N: 株価, 企業情報, レポート)は20.5%急伸。パイプライン運営会社エナジー・トランスファー・パートナーズ(ETP.N: 株価, 企業情報, レポート)が同社を53億5000万ドルで買収すると発表したことが支援した。 書籍販売チェーン最大手バーンズ・アンド・ノーブル(BKS.N: 株価, 企業情報, レポート)も52%高騰。マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)は同社の電子書籍端末「ヌーク」および大学向け教科書事業に3億ドルを出資し、事業提携することで合意した。 米株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は一時、約1週間ぶりの高水準をつけた。その後は5.1%高で終了した。 ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は61億株と、年初来の平均である約68億株を下回った。 [東京 1日 ロイター]