根をはる。
コンクリートの割れ目から、カタバミが黄色い花をさかせている。
うす緑の葉はすがすがしく、ふと足をとめさせた。
昔読んだ本のなかで、「汚れと証(あかし)」というのがあった。
フェイクグリーンと生花の大きな違いはその根っこで、
生きた草木は、土に大きく根をはって、抜くと土を抱いてくる。
その土を汚れと思うか、これが生きた証である…とかなんとか。
そんな感じの内容だった記憶…。
わき道に人知れず咲く、小さな小花に励まされたような朝。
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<オレンジソースのババロア>
なんだか黄色が目にやきついて、
ババロアにオレンジ色のソースをつくりました。