カテゴリ:ジャズ
晴れた芝生に寝転び、遠くを見つめるモノクロのスタン・ゲッツ。リラックスした表情が何とも言えない。
彼のような有名な人をここで紹介するのは、いささか陳腐な事かもしれない。 未熟な僕が偉そうな事を言って申し訳ないが、彼のプレイは「聴きやすい」という形容の範囲を逸脱している。洗練された美しさが旋律にみなぎっている。有名な人を軽視した時期もあったが、今は聴くほどに実感している。 本作はラロ・シフリンとクラウス・オガーマンのコンボ、ビックバンド、ストリングとカラフルなアレンジの作品。ケニー・バレルの参加も嬉しい。 ボサ調やラテン・ジャズ調の曲が多く、スキャットや心地よいパーカッションも配されている。この手の作品はポップになりすぎる傾向があるが、クオリティーも非常に高い。 本作は63年のリリースだが、平成の世になるまで、40年近くも国内盤の音源がリリースされず、長らく未知の存在であった。世の中にはまだこんな作品がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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