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「趣きのある静けさ」という意味だ。 とても良いことばだと思う。俳諧の有名な表現で、美的理念の一つだそうだ。聞き覚えなく感じるのは、今このような風景を観ることが少なくなったからだろう。 大晦日の夜半から、鎌倉の市街地への道路は、車輌進入禁止となる。数時間だけ、奇妙なほど静かになる。 鶴岡八幡宮は、やがて押し寄せる大勢の参拝客を待っている。今夜0時の号鼓を合図に、拝殿の扉が開かれる。22時位までは人も疎らだが、わずか1時間で、大石段の下までびっしりになる。 毎年、鎌倉に訪れる束の間の「閑寂」、自然の音がする。昔時の武家の都も、このように静かだったのだろうか。 ことばと共に忘れ去られた風趣が、しばし甦る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 1, 2007 12:19:28 PM
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