|
カテゴリ:歳時記系のコト
「ジュラシックアクアリウム3」のご報告は、ちょっとまとめ中なので
今回はお休みしますね。 4月16日からの2週間は、春の「土用」と呼ばれる期間に入っています。 土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節※で 鰻を食べる事でよく知られている、土用の丑の日を含めて 一年に4回もあるんですよ。 四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつ、合計72日が その期間に当たります。 平成24年は 「冬の土用」が1月18日~2月4日まででした。 今入っている「春の土用」が、4月16日~5月5日 これから迎える有名な「夏の土用」が、7月19日~8月7日 そして「秋の土用」は10月20日~11月7日まで…となるのだそうです。 五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てていて 残った土気は、季節の変わり目に割り当てられました これを「土旺用事」、「土用」と呼んだとのこと。 土用の間は、土の気が盛んになるとして 昔から「土を触わると運気を低迷させる」といわれ、戒められてきました。 GW中、普段出来ない庭のお手入れなどを計画されていた方も、多いと思います。 実はみんとも、先日ホームセンターで寄せ植え用のお花を下見したばかり(--,) 花壇の整備などは、ちょっと控えた方がよさそうですね。 とはいえ、予定を変えられないよ~という方の為に。 土用の間日(どようのまび)という 土用の期間の中で特別に設けられた日があります。 土用は 「土公神(どこうしん)という陰陽道の神様が支配する期間」 …とされたため、土を動かすことが忌み嫌われてきました。 土を司るこの神様は、季節によって遊行するとされ ・春は「かまど」(古い時代かまどは土間に置かれ、土や石で作られていた。) ・夏は「門」 ・秋は「井戸」 ・冬は「庭」にいるとされていました。 遊行している季節ごとにかまどや門、井戸、庭に関して土を動かす工事を行うと 土公神の怒りをかい、祟りがあるといわれています しかし「土用の間日」には 土公神が文殊菩薩に招かれて天上に行き、地上にはいなくなるとの事で この日に限っては、土を動かす作業をしても問題ないとされているそうですよ。 ・春は、巳・午・酉日 ・夏は、卯・辰・申日 ・秋は、未・酉・亥日 ・冬は、卯・巳・寅日です。日にちは、カレンダーなどでご確認下さいね。 (ちなみに、春の「間日」はコメント欄をご覧下さいませv) ※雑節(ざっせつ) 二十四節気・五節句などの暦日のほかに 季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のこと。 一般に雑節と呼ばれるのは、土用のほかに次の8つがあります。 ・節分(せつぶん) 各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。 毎年2月4日ごろの前日を指す場合が多い。 ・彼岸(ひがん) 春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた7日間のこと。 ・社日(しゃにち) 産土神(生まれた土地の守護神)を祀る日。 ・八十八夜(はちじゅうはちや) 立春を第1日目として88日目、あと3日ほどで立夏という時季。 遅霜が発生する頃なので、農家に対して特に注意を喚起するために この雑節が作られたのだそうです。 ・入梅 (にゅうばい) 太陽が黄経80度の点を通過する日。毎年6月11日頃。 農家にとって梅雨入りの時期を知ることは、田植えの日取りを決めるのに 重要だったので、その目安としてこの暦日が設けられた。 ・半夏生 (はんげしょう) 七十二候の一つ「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で 毎年7月2日頃にあたる。 農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え この日から5日間は休みとする地方もある。 この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりした。 この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多い。 ・二百十日(にひゃくとおか) 立春を第1日目として、210日目。 平年なら9月1日、閏年なら8月31日。 季節の移り変わりの目安となる「季節点」のひとつ。 台風が来て天気が荒れやすいと言われている。 ・二百二十日(にひゃくはつか) 立春を1日目として、219日後の日。 平年なら9月11日、閏年なら9月10日。 八朔(旧暦8月1日)・二百十日とともに天候が悪くなるといわれ 農家にとって「三大厄日」とされてきた。 統計的には、台風は二百十日から9月下旬にかけて襲来することが多く 二百十日よりも二百二十日の方を警戒する必要がある。
暦は自然と共にあるのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[歳時記系のコト] カテゴリの最新記事
|