化石スキーさんには嬉しいお知らせが届きましたよ♪
7日 県立博物館は、宇都宮市下岡本の鬼怒川河川敷で
ほぼ1頭分の「ヒゲクジラの化石」を発見したと発表しました。
発掘現場は、昨年2月に
ほぼ全身が残った1千万年前のクジラの化石が発見された地点から
上流約200メートルの場所で
「ノジュール」と呼ばれる 骨の成分が溶け出し周囲の岩石を固めてできた塊が
約10メートルにわたり四つ連なった形で並んでいるそうです。
発掘調査に先立ち、10日に一般向けの現地見学会を開んですって!! 見てみたいな~。
見学会は10日午前11時からと午後1時から30分ずつの2回です。
詳細は、下記内容をご参照下さいね。
<宇都宮市下岡本・鬼怒川河床のクジラ類化石現地見学会>
昨年2月から4月にかけて、宇都宮市下岡本の鬼怒川河床で ヒゲクジラやイルカの化石が相次いで発見されました。
これらの化石は現在もクリーニング作業中です。 現地の追跡調査も行ってきました。
また、一般の方たちからの情報も多数寄せられています。
昨年のヒゲクジラ産地の近くで ほぼ1頭分のヒゲクジラ化石の存在が確認され
これを採取することとなりました。 採取に先立ち、現地での見学会を開催します。
1.期日
平成25年2月10日(日曜日) 午前11時から午前11時30分、午後1時から午後13時30分
2.現地見学会会場
宇都宮市下岡本地内の鬼怒川右岸(板戸大橋より約3km上流)。
平成24年2~4月に発掘したクジラ類化石産地より約200m上流。
3.産出状況
ノジュール(化石が入った塊)の上面は 直径4mと2.5m、1.5m、1mの4つの円形を成し
これらが連結した状態となっています。 頭部・胸部、腹部、尾部という配列と考えられます。
4.学術的な意義
昨年産出したヒゲクジラ化石は頭部の損傷が著しく 種の同定は不可能です。
今回のノジュールから状態のよいヒゲクジラの頭部が産すれば 先の標本と合わせ同定が可能となります。
5.発掘計画
2月 9日(土曜日) 作業用足場設置
2月10日(日曜日) 一般対象現地説明会(11時と13時の2回)、排水、側線
2月11日(月曜日) 重機による掘削・採取・運搬
2月12日(火曜日) 採取予備日、現状復旧作業
6.その他
近年、日本の各地で、地形や地質に基づく自然公園である ジオサイトやジオパークが認定されています。
残念ながら、栃木県内には認定されたものはまだありません。
保存状態が極めて良好なクジラや イルカの化石が多産する宇都宮市の鬼怒川は ジオサイトやジオパークの候補地と成り得るものです。
7.注意
現地説明会には長靴が必要です。 (できれば30cmぐらいの長さのものをご持参ください)
8.問合せ 栃木県立博物館 普及資料課 電話028-634-1312
■栃木県立博物館HPより転載
<参考>ジオパークとは?
地球科学的に見て重要な自然の遺産を含む自然に親しむための公園。
地球科学的に見て重要な特徴を複数有するだけでなく
その他の自然遺産や文化遺産を有する地域が
それらの様々な遺産を有機的に結びつけて、保全や教育 ツーリズムに利用しながら地域の持続的な経済発展を目指す仕組み。
日本語では「地質遺産」と訳されることがあるが、誤訳である。
日本ジオパーク委員会では「大地の公園」という言葉を使っている。
ジオパークの活動は以下の3つに要約される。
1.保全(conservation) 地元の人たちが大地の遺産を保全する。
2.教育(education) 大地の遺産を教育に役立てる。
3.ジオツーリズム(geotourism) 大地の遺産を楽しむジオツーリズムを推進し 地域の経済を持続的な形で活性化する。
日本では 2008年に国内の認定機関として日本ジオパーク委員会 (JGC) が発足。
JGC が2008年に認定した地域により
2009年に日本ジオパークネットワーク (JGN) が設立された。
糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3か所が加盟を認められ 世界ジオパークとなった。 ■参考文献:ウィキペディア
昨年3月には、同宇都宮市下岡本町の鬼怒川で
イルカの化石も、生前の骨格をうかがわせる状態で見つかったそうです。
発見者は、高校生の生浜田幸典さん。 クジラの化石が出土したことを知り 「ほかの海生哺乳類の化石も見つかるはず」と考え 春休みに川底を探すうち、イルカの椎骨(ついこつ:背骨の一部)が 埋まっているのを見つけたのだそうです。
同博物館によると 化石から推測されるイルカの大きさは1・5メートル~2メートル。 一部が欠けているものの 頭や背、指、尾などの骨が生きている時とほぼ同じ配置で出土し 生前の骨格をうかがわせる状態といいます。
浜田さんは 小学校の高学年の時に体験した化石採集教室がきっかけで化石好きとなり 進学先も、地学部がある東京の私立海城中・高校(新宿区)を 選んだそうです。 ちょっとしたきっかけや、何気ない出会いが 人生の岐路を決定する事もありますよね。
ぜひこの地域を、ジオパークとして大切にして保存し 後世まで伝えていってほしいと思います。
約1千万年前
現在の関東甲信越や東北地方は大部分が海だったそうです。 鬼怒川でもクジラやイルカの化石が見つかることは珍しくないといいますが 海に住む哺乳類は、死後ほかの魚に食い荒らされたり
水流で流されたりすることが多く
生きていた当時の姿勢が保たれた状態で発見されることはまれだそうです。
掘り出された化石の一部は イルカの祖先にあたる「ケントリオドン」の下あごとみられるそうです。
■記事引用元 : 朝日新聞 2012年04月30日
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございましたv
感謝、感謝です!
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