カテゴリ:漫画
王道の狗/安彦良和
あの、「ガンダム」の安彦良和が描いた漫画。 1人の青年を主人公に、明治時代の日本が、明治維新後日清戦争に突入する(安彦氏は、日本がその後の道を誤った分岐点を日清戦争と述べている)時代の流れのなかに翻弄されながら、当時の大人物達(勝海舟とか陸奥宗光とか李鴻章とか)との邂逅を通じて自らの生き様(=王道)を切り開いてゆこうとする、そういった物語。 舞台は、北海道から始まって、東京、朝鮮半島、中国、と広がっており日本というよりは東アジアを舞台とした物語で、主人公もアイヌ名を名乗ったり、中国名を名乗ったり、このあたりの脱国境的な世界観が冒険物語的な面白さを醸すとともに安彦氏の考える「王道」につながっているとおもわれる。 姉妹編に、「虹色のトロツキー」があってこちらは昭和初期の満州国を舞台に、日蒙混血の青年のがトロツキー計画~ノモンハン事件に巻き込まれるといった物語でこちらもあわせて読むとなお面白い。 歴史もの+冒険活劇もの+画力のすごさ それぞれの面白さが混ざっていてお勧めの漫画です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|