万人向けではないがとんがった個性があるCARRERAというブランド
自転車のブランドにCARRERAというイタリアのブランドがあります。ロードバイクを中心に展開しているブランドです。シクロクロスもあり、以前はMTBもありました。あんまりお店で見かけないニッチなブランドで、どちらかというとマニア向けです。今回はそんなニッチなブランドを選んだことについて書きます。CARRERAを選んだ理由CARRERAは学生時代からの憧れで、カラーリングやとんがったフレーム形状など、そのデザインに惹かれていました。一方で価格が高くて高嶺の花でした。当時は行きつけのショップの店長がCARRERAのHERCULES(ハーキュレス)に乗っていて、後にこれが常連客の手に渡りました。HERCULESはERAKLEの前身モデルです。カラーデザインが凝っていてカッコイイなと思いつつも、インプレについて聞いたことはなかったなぁ。大学の先輩でもCARRERAのスチールのフレームに乗っている人がいました。SIELDかと思いきや、プレーン管のフレームだと言っていました。車種は不明です。いずれにせよ、カッコいいけど持っている人が少ないという希少さからスーパーカーのような魅力を感じたのでした。ちなみに当時はランス・アームストロングがツールド・フランスを連覇中のため、TREKのOCLVが大人気で、10人中半分くらいの人が乗っていました(^_^;)ランス・アームストロングはドーピング疑惑で永久追放になってしまいましたが、TREKを人気ブランドに押し上げた立役者であることは間違いありません。2010年頃からCARRERAの価格破壊が始まったCARRERAはシリアスレーサー向けのスーパーカー的なブランドであり、非常に高額でした。ところが2010年頃から価格が半減しました。以前は台湾で作った後に塗装と検品を本社でやっていたらしいのですが、それすら台湾でやって出荷することでコストダウンしたとどこかで読みました。真偽は解りませんが説得力はある話です。それで日本は台湾から近いので、世界で一番安く購入できるそうです。その頃はORBEAのONIXに乗っていました。それが2013年に大きな落車をしてフォークを壊してしまい、フレームにも目立つクラックのような傷ができてしまいました。落車で自転車を壊してしまうのはショックでしたが、憧れのCARRERAを手に入れるチャンスも同時に訪れていました。こうして私は学生時代から憧れだったCARRERAを買うことにしたのでした。CARRERAはお手頃ブランドになった最近のCARRERAは相変わらず価格は安いのですが、ER-01やVELENO LITEなど初心者向けの車種も展開しています。TD01 Airなど今時のエアロフレームもあり、これはいわゆるCARRERA的なガチガチなフレームではないというレビューが多いです。かつては剛脚専門、貧脚お断り(門前払いくらいな感じ?)という感じのブランドでした。シリアスレーサーやマニアだけに売って生き残るのは難しいですし、だんだんすそ野の広げてきていると感じます。他のブランドとは違う個性的で目立つデザインと切れ味のある加速感がCARRERAの特徴です。万人にお薦めできるブランドではありませんが、元々スポーツ経験があって体力がある人やレースに出てみたい人には高いコストパフォーマンスで速い自転車を手に入れられるブランドです。あるいは身長が高い人や筋肉量が多い人にもいいかもしれません。これらの人にとってはいい走りをしてくれるブランドだと思います。