紫煙の彼方に

この三日間は忙しかった。
三日とも食事は夜食の一食だけであった。
忙しいことは結構なのかもしれないが、怠け者の私としては好ましくないかも。

昨日は午後から時間が空く筈だったのだが。


サブマシンに乗って、交差点で止まっていた。
「オーイ！進入ラインが違っていないか？」。
「そのまま来ますか、しょうがねぇなぁ」。
少し助手席側に寄り掛かり避難。
バリバリ、ガリガリと派手な音がして、右折のトラックが内輪差で引っ掛けてくれました。

数週間前に友人のクルマ屋さんとの会話を思い出していた。
「来年１月に８年目の車検ですから、そろそろ買い替えを検討して下さい」。
「下取り安いんでしょ？」、「古いから、そう高くは取れませんねぇ」。
「でも、車両保険は高い金額が書いてあるじゃん」、「限度額目一杯に掛けてありますから、まあ事故でもしたら修理代貰って、それで買い替えるのが得なんでしょうけど」。
「アホ、そんなに上手いタイミングで事故る訳ないだろ」。


「そんなに上手いタイミングで…か」。


「申し訳ありません。お怪我は無いですか？」、トラックの運転手がやって来た。
「大丈夫だよ。派手にやってくれましたねぇ」。
「ごめんなさい、怪我が無くて良かった」。
「そうそう、良かった」♪

警察へ行って事故の届けをして、保険屋に連絡、クルマ屋に代車を持って来るように手配等を色々していたら、昨日も夕食を食べ損ねた。


あの猫を埋めて以来、予定外の仕事が入ったりして忙しかった、その上タイミングの良い事故、偶然なのか？


それにしても、代車のニュー・ヴィッツは加速が悪い。
仕事用の軽より遥かに遅い。

受け取った時には気付かなかったが、後部座席に山積みしてあるカタログは何だ？

「あの野郎・・・」。