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楽天の2店舗でエボナイトペン芯の#3776ギャザードが販売されている。 ウェブショップタテ 萬佳 どちらも当店だけの販売と謳っているのだが。 萬佳の方に「当店は、プラチナ万年筆の倉庫に眠っていた、大変貴重なギャザード第二期モデルを全量買い取り…」と記載されていたので、当初はプラチナの倉庫の片隅に転がっていたデッドストックを販売しているのかと思っていた。 商品ページのニブの画像を眺めていて「???」と思ったので1本取寄せてみた。 ギャザードは黒と赤の2本持っていて、黒は細字なので中字にした。 届いたギャザードのエボナイトペン芯は、私の持っている旧型#3776ブライヤーのペン芯と同じ物のようだ。 旧ブライヤーのニブはハート穴は丸で、根元にJISマークの刻印があるが、ギャザードのニブはハート穴はハート型で、JISの刻印は無く14Kを示す585と刻印されている。 私の記憶違いでなければ、昔のギャザードにも旧ブライヤーと同じJISマークの刻印があったはず。 どうやら倉庫に転がっていたデッドストックをそのまま販売したものではないように思える。 #3776系で585の刻印のあるニブは、私の持っている中ではセンチュリーのスタートモデルの#3776本栖だけである。 手帳用にと、3週間ほど前に入手したバランスの極細ニブにも585の刻印は無い。 ところが、趣味の文具箱Vol.20のP51、バランスとセンチュリーの比較ページで585刻印のバランスのニブを見付けた。 私の勝手な推測だが、センチュリーの製造開始以降に、センチュリー以外のニブにも585と刻まれるようになったのではないだろうか。 だとすると、商品番号PTB-25000Gのギャザードはデッドストックではなく、極めて最近製造されたことになる。 プラチナの倉庫に眠っていたのはギャザード本体ではなくエボナイトペン芯で、それを利用して少量生産したものなのか? それとも、職人にエボナイトペン芯を発注して、これからも少しずつ販売するつもりなのか、謎の多いギャザードである。 プラチナ ミックスフリーインクのオーロラブルーを吸入させて試し書き。 吸入直後は極めて普通。同じ字幅のプラスチックペン芯の赤ギャザードとそれほど変わらない印象。 赤ギャザードの方が使い込んでいる分滑らかなのは当たり前。 数時間後、再び試し書きをするとフローが向上していた。 本栖よりフローが良い。同じペン芯の旧ブライヤー太字と似た感覚。 フローの向上に伴ってペンポイントの滑りも向上。 オーロラブルーはフロリダブルーとモンブラン・ロイヤルブルーの中間で彩度を上げたような、シェーファー・ブルーに僅かに紫を足したような…。 モレスキンでは本領発揮しないが、満寿屋の原稿用紙に書くと非常に綺麗な発色をする。 心地良く一気に原稿用紙3枚ほど落書きしてしまった。 久し振りに、昔から言われていた「一度決めたらインクは変えるな。ペン芯がインクの味を覚えてどんどん良くなる」という言葉を思い出していた。 で、結局…。 もう1本、細字も注文してしまったわい! プラチナ #3776 ギャザード お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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