創業12周年を迎える今、僕の思うこと
12年前、僕はコスコジを立ち上げましたが、その背中を一番押すことになったある事件は、さらにその3年前になります。それは僕の精神的な病気でした。チェーン店で働いていた僕は転勤を機にとても大きなお店に行くことになり、そこでの会社からの強烈な数字のプレッシャーと部下やスタッフとの人間関係のストレス。そして半年間全く休みなく働いたことでの疲労が重なりもうなるべくしてなった病気でした。それから、病院の精神科に通いクスリを毎日飲みながらながら、這うように店に向かい、死にものぐるいで帰ってくることを2年続けて、なんとか普通に仕事かができるまで回復したのです。人生の中で最も辛い時期だったと思います。ただその経験が、独立に対してぼやっとしていた僕を本気で独立に向かわせました。ずっと違和感は感じてたんです。大きなお店で大量の商品を売り、流れ作業のようにお客さんをこなしていく毎日。数字ばかりでお客さん顔も見ているようで見ていない接客。誰でも代わりのきくような仕事。それは実家の呉服屋でやっているような、お客さんとの人間関係を大切にして友達や兄弟のように話し、相談し、仲良くする中での商売とはまるで正反対でした。自分が本当にやりたい商売はなんだろう?人生をかけてやりたい仕事はなんだろう?と真剣に考えた時、やっぱりここでは実現できない、自分で独立してやるしかないとその時思ったのです。もちろん、だからと言って簡単に独立できたわけではありませんし、独立後もまさに壮絶な苦労そしたわけですが、今、僕は本当に独立してよかったと思っています。(仮に明日終わったとしても僕は後悔はないと思います)だから大きなきっかけになった、あの苦しい苦しい病気と闘った2年にも今は感謝できるほどです。そしてコスコジはいまでもチーム内の競争はさせない数字ノルマのあたえない採用はスタッフ全員で報告書は基本なし営業時間18時(ショッピングセンターでも19時)までにして自分の時間も大切にしてもらい仕入れは各店の各スタッフがやり自分のお店に愛着を持ってもらうようにするなど他と違うやり方でずっとやってきて、そのおかげもあってコスコジは少しづつ成長してきましたが、それも嫌で仕方なかったチェーン店での経験をもとに、生まれてきたやり方です。だから今も大変なことがあるたびに思うのです。「これは素晴らしい未来の何かに繋がっている」って。12年本当に色々なことがあって、これからもいろいろなことがあるでしょう。でも、今はよくわからないけど、きっと繋がっていると、今は信じられます。コスコジはもう13年目に入ります。創業した頃は3年が目標でしたから、信じられないぐらいです。これも妻の美香子、チームの仲間、両親、そしてコスコジファミリー会員のみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。これからも「人間関係を大切にしたあったかいお店」を理想に。楽しみながら仕事をして、たくさんの笑顔を増やせるように頑張ります。(10月11、12日、浦和ロイヤルパインズホテルで12周年記念催事も開催しますので、ぜひチケット購入の上参加をお願いします!!限定110名です)↑ 12年前の創業準備中のコスコジ。初めは「子供服と雑貨」のお店でコスコジは始まりました。