人生には馴染みの店は必要じゃないかって話
ポスティング会社の社長の話を聞くと、僕らのような個人の婦人服はこのコロナでどんどんなくなっているらしい。川越でも浦和でもそれは同じ。
何言ってんだって思うかもしれないけど「馴染みの店」は人生に必要なもののひとつだと僕は考えていて地域の人は本当に困るだろうなって思います。
もちろん別に僕らのような、洋服屋でなくてもいい。カフェでも、美容院でも、八百屋でも、花屋でも。
ただチェーン店では、その馴染みの店ってなかなかなりづらいのが現状で、何度買い物に行ってもゼロイチ。つまり関係性は深まらないのです。
「物を売る場」「物を買う場」と割り切っていることの良さは当然あって、時代にも合い、必要とされているのも分かる。
ただね、店に買い物に行って「いつもありがとうございます!」の「いつも」って言葉ひとつで、心温まる瞬間ってないでしょうか?自分の事を覚えてくれていたスタッフがいた。
たったそれだけでも、すごくあったかいなって僕は思うんですよ。
もっと関係が進んだら「名前で呼んでもらえた」「買った物を覚えててくれた」「自分の事を考えて仕入れをしてくれた」そんなところまで行ったら癒しや元気ももらえるし、時にはポンと背中を押す勇気にもなると思います。
そんな事言ってどこまで行っても商売じゃないかって、言う人もいるかもしれない。
ただ僕は思うんです。
だからこそ良いって。
家族や親戚、友人、職場の人ではないからこそ話せることもある。あまり近い人でないからこそ気分転換になる。
そして行きたい時に行けて、行きたくない時は行かなくていいのだから。
コスコジは、これからも「あったかいお店」を目指します。
人の心にぽっと灯りをつけるようなお店になる。
そうやって僕らは、その方の家族も、この街も、そしてこの社会も少しずつでも明るくしていきます。