疑惑
仕事から帰ってきて玄関から廊下をみるとちょうど真ん中あたりに水溜りが。「あらっ!何?その水!」と思わず声を出したら、迎えに出て来ていたクロシマンディがその場に座り込みました。「ねぇぇ?なぁに?その水。知らない?何の水?」とたずねると、ぺろぺろっと舌を出して緊張した面持。ひとまず荷物を片付けてキッチンペーパーをもって水溜りの所に。クロシマンディはその場に座りつづけています。クロシマンディは今まで粗相をしたことがありません。1回だけ休日私たちが出かけている時に、子泣き爺に箪笥部屋に閉じ込められた時(わざとではなくくっついてきているのに気がつかずにドアを閉めてしまった,多分数時間)、我慢できなかったらしくうんちをしていたことがありました。でもそれは致し方ないことだし、洋服があちこちに置いてあるにもかかわらず部屋の隅に転がっていたスーパーの袋の上にしてあったので、かえって『まぁ~くろちゃんはなんていい子なのかしら!!』とお株が上がった事件でした。さて水溜り・・・・・匂いをかいでみましたが特に鼻を突くにおいはありません。ペーパーを置いてみると薄茶色。まだ子猫なのでたぶんおしっこもそれほど匂わないけど、これはあまりににおわな過ぎる…でもクロシマンディの様子を見るとすごく怪しい。人が片付けている間、きっちり正座して固唾を飲んで見守っています。それに、周りには倒すなどしても水が漏れ出すものはありません。なんともいえないので「おしっこはトイレでするのよね」とだけ言っておきました。夜になって珍しく早く帰宅した子泣き爺にその話をしました。みんなリビングにいてクロシマンディもストーブの前でながぁくなって眠っていました。「今日ね仕事から帰ってきたらね廊下に水溜りがあってね(「おもらしっ?」と子ども1)臭いかいだんだけどねそんなに臭くないのよ、で、キッチンペーパーに染み込ませたらね薄茶色なのよ(「うぇ~~」とこども2)、くろも神妙な顔して座って拭き取った後匂いをかいだりしてたのよね・・・すんごく怪しいんだけどどうなんだろう・・・」クロシマンディは私が話し始めてから寝っころがったまま耳をこちらに向けていました。そこで「真相はどうなんだろうねぇ・・・ねぇ!そこで聞き耳立ててる人!」と、少し声を大きくしてみました。するとおもむろに転がったままのびをしてこちらに顔を向けてすごく可愛い声で「ふにゃぁぁぁん♪」だって。大笑いしながら『怪しいね犯人だね』という結論に達しました。