私が悪いんです。
うちの庭の畑(小さい、めっさ小さい畑)で、ここ最近、夫婦バッタの上に、それぞれ子バッタが乗っている風景をみることができます。親バッタは枯れ葉色になっていて、ヤングな子バッタは緑色です。今朝も、お父さんかお母さんかわからないけれど、親バッタが2匹の子バッタを背負って畑にいました。富子と一緒に「あれ、お母さんは(勝手に決めている)どこかへ出稼ぎに行っているのかな」とかなんとかいいながら、母親バッタを探していると、なんと、私の靴の下に。ガーーーーーーン。あーーーーーーーーーん、ごめんなさーーーーーーーーーーーーーーーい。母親バッタの意識はまだありました。富子は、「生きているうちに家族のもとへ」と、ちょっとつぶれ気味の母親バッタを父親バッタのそばに置きました。なんとなく、別れを惜しんでいるような様子で、彼女はゆっくり息を引き取ったのです。それを見つつ、富子が冷たい視線を送ってきます。って、悪いのはわしかい。そだよね、私が悪いんだよね。ごめんなさい。バッタちゃん。朝から、ものすご暗い気持ちになったあたしでした。安らかに。