私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

子供の頃に読んだ絵本を思い出すような
赤い自転車を買った。

ほんと、自分の歳とか忘れて選んだ。

渋谷から、ヤッホーイって自転車に乗って
軽快に漕いでたわけなんだけども
途中ガラスに映った
自分と赤い自転車を見て
「これ、ないよ？」って思った。

そっからね、急にしょんぼりですよ。
すれ違う自転車の、黒や白や茶を見ては
自分の自転車の赤さの確認ですよ。
キョロキョロしちゃって
もうね、前向いて漕ぐ時間より
キョロキョロしながら漕いでる時間のほうが多かった。

そんなんだから、
渋谷から表参道に向かってたはずなのに
自分が青山にいたときは、びびった。半泣き。
「子供の城」なんつって
ここに、大人の迷子がいるんですけどー・・・・って。
東京って怖かーって・・・。

それからねーちゃんと原宿で合流して（なんとか到着）
家まで一緒に帰ったんだけども
ねーちゃんがね、先頭で「こっち付いてきて！」なんて。

坂道が多くて
そのたびに
「ギア、チェンジして！」って。

平坦に戻ると
「ギア、戻して！」って。

あっうん！って答えてたんだけどもー。
ほんと、言いにくいんだけどもー。

私の赤い自転車、ギア、付いてない。
完全にふりだけ。

そんなね、
ちょっと頼りないところ、結構好きだよーって。

家に着く頃には、
赤色にうっとりですよ。

ロッタちゃんみたく
即効壊さないように気をつけよーっと。