私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

あなた、今週の日曜日、時間あるかしら！？

って取引先のおばさんから電話がかかってきたのが木曜日。

暇ですよーってうっかり言ってしまった。
（ほんとに暇なんだけども）

話したいことがあるから
日曜日の11：30に銀座に集合！って。
（この強引さが誰かに似ている）

鎌倉疲れも取れない身体を起こして
やってきました。
久々の銀座。

「こんにちはー」って挨拶も途中なのに
「もう、ちょっとあーた聞いてよ！？」
あ、もう・・・・本題・・・・に入ってる。

そのままずーっと喋りっぱなしですよ。
４時間半。
私、ほぼ、「えー！？」とか「そうなんですかー・・・」とか「ほんとー！？」とか
たまに「あり得ないですよね～」とか位しか喋らせてもらえなかった。
いつぞやのフランス語の会話クラスを思い出した。
喋らせろって。

いやーね、
悪い人じゃないんですよ。
ほんと。

３時間位はマシンガンのように愚痴で
残りの内容は
かつて自分がモテた
かつての話とかー
（まあ興味ないよね。普通に）
まあ、子供の自慢とか
あーた結婚しないの！？っつー話題とか。

結婚しないの！？って話が出たときは
ほらやっぱ来た来たって思ったんだけど
どうやら、取り合えず言ってるだけで
どうやら、本人あんまり興味のないご様子だった。
結局、その後
かつて自分がモテた
かつての話に戻ってたから。

ほんと、デジャヴかと思った。
危ねぇって思った。
デジャヴとかそうそう目の当たりにしてたまるかっての。
マトリックスだったら、確実にエージェントスミスが来てるから。


３時間も過ぎたらへんで
私なんか、興味深深な顔して
結構、ムーディーしてたんですけど
ふとね、そのおばさん
「きっと優しさと思いやりを勘違いしたのね」って。

いきなり、現実に引き戻された気がした。

優しさと思いやり。
一体何が違うの？って。

聞こうとしたんだけど
その前の話を良く聞いてなくて
なんの話から、その言葉が出てきたのかが分からなくて
聞くに聞けなかった。
ほんと、人の話はしっかり聞いとくもんですよ。

未だにその意味を考えてます。

優しさ
と
思いやり。

私はかつて、大人しい人を優しい人だと勘違いしていたことがあった。
でも、彼は、大人しいのでも優しいのでもなくて
ただ単に、何も言えないだけだった。
実際に蓋を開けてみたら、意外に冷たい人で
熱病の熱が引くようにさーっと気持ちが醒めたことがある。

何も言えないってことは優しいってことじゃないんだなーって気が付いて
ちょっと自分が大人になったような気がした。

そんな私の勘違いが
優しさと思いやりの間にもあるのだろうか。

そして私は、その壁にいつかぶつかる時がくるのだろうか。


なんてぼーーっと考えてたら
朝、あなたのために作ってきたっていう
自慢のおかずを紙袋いっぱいに持たされました。

帰ってそれを姉に食べさせたら

「可もなく不可もなく！」

手厳しいー。